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「香象」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年9月17日 (月) 01:17時点における最新版

こうぞう/香象

象型の香炉。白象の姿をかたどり、背に火炉を備えた香炉象香炉、象香、象炉ともいう。香を焚いて道場の入り口に、頭を向かって左側にして置き、身を浄めるためにまたいで道場へ入る。この作法触香そっこうといい、授戒会五重相伝などで用いる。香象は青色の香気を帯び、大海を渡るという大きな象をいう。『四十八巻伝』一〇には、「香呂・花筥けこ香象等常のごとし」(聖典六・一一四)とあり、道場に入る次第を記している。『翼賛』一〇には、「香象は木製で象の形を作り背の上に炉として香をたき、道場の戸外に置いて足香の用とす」(浄全一六・一〇七下)とある。


【参照項目】➡触香


【執筆者:池田智光】