「無解作師戒」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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むげさしかい/無解作師戒
『梵網経』に説かれる四十八軽戒のうちの第一八戒。戒を学び誦す者は昼夜に菩薩戒を記憶し、その義理・仏性の性を理解することが求められる。しかし、菩薩が一句、一偈、戒律の因縁をよく理解しないまま、「よく理解した」と偽るならば、自分自身と他人をも欺くことになるとし、あらゆる法の一つ一つをよく理解せぬまま、しかも他人のために師となって戒を授けるならば軽垢罪に当たるとしてこれを制する。なお、ここでいう義理・仏性の性にはさまざまな解釈が施されている。
【参考】石田瑞麿『仏典講座一四 梵網経』(大蔵出版、一九七一)
【執筆者:袖山榮輝】