「弥陀経義集」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:34時点における最新版
みだきょうぎしゅう/弥陀経義集
一巻。善導著とされるが、文中に自らを西方浄土より来化したと述べることや、「穴賢」が使われることから、日本で善導に仮託して作られたものである。西山派了音は、奥州の僧が本書を証空に見せ否定されたことを伝え、親鸞門下慶信の消息にも名がみられることなどから、本書は法然門下間では知られたものであった。念仏往生の教えは凡夫のためにあるとし、「浄土三部経」や、『大仏経』『宝号経』などの偽経をも引用して論を展開している。
【所収】真宗全書五八
【執筆者:藤田真隆】