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「法然門下の教学」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版

ほうねんもんかのきょうがく/法然門下の教学

安井広度著。昭和一三年(一九三八)三月、『法然聖人門下の教学』と題し法蔵館より刊行。法然門流である、長西聖光幸西証空隆寛の教学を詳述した研究書である。五人の配列を法然に遠い立場を前、近い立場を後とし、結論において親鸞の立場を記している。江戸期の真宗異流研究を継承するが、精緻な史料解釈から教判諸行三心念仏論等が述べられており現在においても法然門流研究の基礎をなす重要な書である。なお巻末には、幸西の『玄義分抄』、証空の『観経疏大意』、念空の『諸行本願義』、凝然の『源流章』の抄録が収載される。昭和四三年七月、『法然門下の教学』と題を変更し、法蔵館より復刊された。


【執筆者:伊藤茂樹】