「法雲」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ほううん/法雲
—寛永四年(一六二七)一二月一日。馨蓮社城誉雨杲。知恩院三〇世。生地・師籍不明。徳川家康より、江戸城に召し出され法問を行うなど、徳川家から帰依を受ける。二代将軍秀忠の命により元和六年(一六二〇)一〇月一五日、武蔵国(埼玉県)越谷天嶽寺四世から知恩院に昇転。従来、知恩院住持の進退は青蓮院門主の令旨によってされていたが、法雲以後すべて将軍の台命により江戸城中で沙汰されることとなり、幕末まで継続された。
【資料】『華頂誌要』(浄全一九)、『蓮門精舎旧詞』二一(続浄一八)、『知恩院旧記採要録』(仏全一一七)
【参考】井川定慶『知恩院史』(知恩院、一九三七)
【執筆者:伊藤弘道】