三巻。妙龍諦忍撰。寛延二年(一七四九)成立。貫空の序によると、弥陀の大光を顕揚して一切衆生を最終的に往生浄土させたいとの目的で撰述された書。内容は、念仏行が普く衆生にとって最適の行であることを示すために、知者、愚者、善人、悪人から健人、病人、禽獣、虫魚等における二六種の対象を挙げ、それぞれがどのように適しているのかを具体的に解説している。
【所収】続浄一五、仏全四三
【執筆者:髙津晴生】