聖光誕生の地。現在の北九州市八幡西区の一角で、聖光が比叡山で修学して故郷に戻ったとき、母の産屋跡に吉祥寺を建立して弔ったとされる。『鎮西聖光上人香月系譜』には香月庄の縁起について「日本やまと武尊たけるのみこと征西の日、小狭田彦ささだひこに封ぜらる以後世世相せせあい伝えて香月氏の領地なり」(浄全一六・九七二上)とあり、その由緒の古さを見ることができる。この他『鎮西国師絵詞伝』にも同様の縁起が語られている。
【参照項目】➡吉祥寺、鎮西聖光上人香月系譜
【執筆者:郡嶋昭示】