『梵網経』に説かれる四十八軽戒しじゅうはっきょうかいのうち第四戒のこと。大蒜だいさん・革葱かくそう・慈葱じそう・蘭葱らんそう・興渠こうごの五辛をことさらに食することがあれば軽垢罪きょうくざいに当たるとしてこれを制する。これら五辛の一々について具体的にどのような食物を指すのかは諸説あって定説を求めることは困難とされるが、その臭気が仏法の妨げになるとも、食すると淫らな心が生じたり怒りが増すとも解される。
【参考】石田瑞麿『仏典講座一四 梵網経』(大蔵出版、一九七一)
【参照項目】➡四十八軽戒、軽垢罪、五辛
【執筆者:袖山榮輝】