雨だれのように拍子を一定間隔に演奏すること。軒から落ちる雨水が一定の間隔と強弱の拍を奏でるさまに喩えた名称。規則正しい等間隔の拍の連続をいう。雅楽・邦楽では、実演に際して拍を伸縮させる例が多く、譜面通りに等拍のリズムを「雨垂れ拍子」という。誦経・念仏一会のときの木魚などの打奏法で、等間隔に打つことをいう。また、礼讃はこの雨垂れ拍子で唱えている。
【執筆者:渡辺俊雄】