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開衣式

提供: 新纂浄土宗大辞典

かいえしき/開衣式

香衣綸旨こうえりんじを頂戴したことにより初めて香衣を被着する儀式のこと。正しくは弘開衣式という。香衣被着に関しては、各本山が独自に朝廷に申請していたが、慶長二年(一五九七)九月の関東浄土宗寺院法度の規定により知恩院に限定された。香衣綸旨をもらった者でも、知恩院で行われるこの儀式に列席しない者は被着を許されなかった。しかし、享保一二年(一七二七)以降は、香衣拝綸後ただちに着用が許された。儀式次第の詳細は不明。


【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)


【参照項目】➡関東浄土宗法度


【執筆者:𠮷水成正】