鎌倉時代末頃、生没年不明。名越派派祖尊観の弟子。良厳慈観・聖弁慧観・良慶明心と同門。正中二年(一三二五)一二月に熊野参詣の帰途、近江国河瀬の報恩寺で慈観より『十六箇条事』を伝授される。その他の事績は不明。
【資料】『十六箇条事』(続浄一〇)、『浄土惣系図』(野村恒道・福田行慈編『法然教団系譜選』青史出版、二〇〇四)、『総系譜』上(浄全一九)
【執筆者:𠮷水成正】