古代インドの都市。コーサラ国の首都で、釈尊が好んで滞在した祇園精舎がある。Ⓢśrāvastī。舎衛、舎婆提、室羅伐悉底しつらばしていなどと音写される。アチラヴァティー河(現在のラプティ河)の南岸に位置し、南北インドの交通の要所であり、商業都市としても栄えていた。また舎衛国には祇園精舎の他にも東園鹿子母堂とうえんろくしもどうや王園精舎といった場所もあり、当時の教団の隆盛がうかがえる。現在は遺跡となっており、その所在はウッタルプラデーシュ州サヘート・マヘートである。
【参照項目】➡祇園精舎
【執筆者:石田一裕】