一三世紀中頃、生没年不明。聖光の門弟。筑後の人。聖光の檀越草野氏の一族。聖光入寂の前年、嘉禎三年(一二三七)に善導寺に住していた聖光が良忠に対して、聖護房を遣わして「我が義、汝に付す。汝、来世に伝うべし」(聖典五・二九六)といって奥義を伝授した。また聖光臨終の際には聖光自筆の一字三礼『阿弥陀経』を抱かせたという。
【資料】『疑問抄』上(聖典五)、『鎮流祖伝』三(浄全一七)
【執筆者:郡嶋昭示】