一心に阿弥陀仏の名を称えること。また称名によって三昧が現成すること。口称三昧、念仏三昧と同義。『選択集』一二では、観仏三昧と念仏三昧を比べて「観仏三昧は殊勝の行なりといえども仏の本願に非ず。故に付属せず。念仏三昧はこれ仏の本願なり。故に以てこれを付属す」(聖典三・一七二/昭法全三四一~二)とあり、ここでは文の意味からも、一心に阿弥陀仏の名を称えることをもって念仏三昧としている。
【参照項目】➡観仏三昧、念仏三昧一
【執筆者:長尾隆寛】