無量寿寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
むりょうじゅじ/無量寿寺
茨城県猿島郡五霞町小福田。土塔東前山福田院。茨城教区№八〇。浄土宗藤田派の二祖持阿良心に帰依した岩井城主相馬氏が正和三年(一三一四)に開基。開山は持阿。関東・東北に三〇〇余りの末寺を有する藤田派の本山だったが、江戸期に同派が断絶して後、知恩院直末となる。境内そばには、藤田派の伝書を埋蔵したとされる土塔塚(狢塚とも)がある。土塔塚は昭和二六年(一九五一)に浄土宗史蹟に指定。
【資料】『蓮門精舎旧詞』二一(続浄一八)、『増上寺寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)、『書上帳』(無量寿寺、文政三)
【参考】『浄土宗茨城教区寺院沿革誌』(浄土宗茨城教区教化団、一九九六)
【執筆者:小村正孝】