阿弥陀仏の極楽浄土のこと。無漏無生の界、無漏無生宝国などともいう。極楽はけがれなき清浄の世界であり、また生滅変化をはなれた国という意味。『観経疏』散善義では「念仏すなわちかの無漏無生の国に入って」(聖典二・二九五/浄全二・五九上)と表現している。他に「無生の宝国」(聖典二・二四八/浄全二・三八上)、「極楽の宝国」(聖典二・二九八/浄全二・六〇上)という表現もある。
【執筆者:大屋正順】