下品礼の一つ。下品礼は合掌のまま尊容を仰いで低頭ていずする礼拝で、深揖と浅揖とがある。深揖は正座・倚座いざともに、合掌したままで上体を深く屈し、合掌を膝のあたりまでさげて礼拝する。立礼りつらいのときも座礼ざらいと同じ程度まで上体を屈して礼拝する。深揖は懺悔偈・総回向偈・送仏偈の後の十念を称えるときに行う。この他の偈頌・経文・別回向等の十念は浅く低頭する浅揖の礼拝をする。十念のときは十遍目の南無阿弥陀仏で低頭する。
【参照項目】➡礼拝
【執筆者:西城宗隆】