浄土宗経論章疏録
提供: 新纂浄土宗大辞典
じょうどしゅうきょうろんしょうしょろく/浄土宗経論章疏録
宇田総兵衛編集、望月信亨訂正。二巻。明治三四年(一九〇一)四月刊、発行者は東京芝大門の書肆で浄土宗篤信者だった大村屋万巻堂主の宇田総兵衛。浄土宗関連の著者別書籍目録。宇田総兵衛が編集刊行した。両巻とも上下二段に分かれており、上巻上段には書目の部類別索引、下巻上段は同じくイロハ順の索引となっている。下段の主目録部では最初に三経一論が、次いで善導、法然、聖光、良忠の著作と関連典籍が挙げられ、続いてインド・中国・日本の浄土教典籍が著述者ごとにおおむね時代順に列挙されている。各著述者の略年表や小伝が付記されている点が本目録の特徴。中国・日本の諸師が幅広く収載されており、とくに幕末から明治時代前半に活躍した僧侶たちの著作が詳しく記載されている。
【執筆者:吉田淳雄】