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泉沢寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

せんたくじ/泉沢寺

川崎市中原区上小田中。宝林山運光院。神奈川教区№二六。延徳三年(一四九一)、武蔵国世田谷領主・吉良頼高が代々の菩提寺として、現在の東京都世田谷区烏山に相誉好善を開山として創建した。その後火災によって堂宇が焼失したため、天文一八年(一五四九)当時の領主・吉良頼康によって現在地に再建された。院号寺号は吉良頼高の法名に由来する。天正二〇年(一五九二)には徳川家康から朱印地二〇石を賜り、知恩院末の触頭ふれがしら寺院でもあった。江戸期に幾度か火災により堂宇を焼失しており、現在の本堂は安永七年(一七七八)に再建されたもの。


【資料】『蓮門精舎旧詞』一九(続浄一八)


【参考】『平成版浄土宗神奈川教区寺院誌』(神奈川教区教務所、二〇〇九)


【執筆者:沼倉雄人】