正明はある主旨を主題的に説示表明すること、傍明はそのような主旨を本題として説かないが、かたわらに表明すること。法然は『選択集』一において、正しく往生浄土を明かす教えとして三経一論を、傍らに往生浄土を明かす教えとして『華厳経』『法華経』『随求陀羅尼経』『尊勝陀羅尼経』『起信論』『宝性論』『十住毘婆沙論』『摂大乗論』(まとめて四経四論という)を挙げている。
【参照項目】➡三経一論、正依の経論、傍依の経論
【執筆者:粂原恒久】