せんだら/旃陀羅
いわゆるカースト制度において、シュードラ(奴隷)の下に位置付けられる階級。四姓には含まれず、最下級の位に位置する。Ⓢcaṇḍālaの音写語。他に旃荼羅、栴荼羅などと音写され、僕使などと意訳される。旃陀羅はシュードラを父、バラモンを母として生まれた混血児ともいわれ、種々の経典に卑しむべき存在であると記されている。『観経』(聖典一・二八八~九/浄全一・三八)では、韋提希を切ろうとする阿闍世に対して、月光と耆婆がそれは旃陀羅の行いであると戒めている。
【参照項目】➡四姓
【執筆者:石田一裕】