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教部省

提供: 新纂浄土宗大辞典

きょうぶしょう/教部省

明治五年(一八七二)三月に設置された宗教所管官庁。それまで宗教行政を担当していた神祇省が廃止されて新たに設けられた。明治二年(一八六九)に始められた宣教使による民衆教化を改め、神官・僧侶などの教導職を通して三条の教則を中心とした民衆教化政策を推進したが、浄土真宗本願寺派僧侶・島地黙雷などから批判を受け、同一〇年一月の行政改革によって廃止され、宗教行政は内務省社寺局へと移管された。


【参考】小川原正道『大教院の研究—明治初期宗教行政の展開と挫折』(慶応義塾大学出版会、二〇〇四)


【参照項目】➡大教院


【執筆者:小川原正道】