成覚寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
じょうかくじ/成覚寺
仙台市若林区新寺。十劫山大浄院。宮城教区№一一。もと伊達郡に成阿によって開創されたという。大永年間(一五二一—一五二八)に米沢に移り、天正一八年(一五九〇)伊達政宗の命により成徳寺一六世良皬が岩出山に中興し、慶長元年(一五九六)仙台開府に伴い現在地に移転した。良皬は三箇条の成覚寺式定を定め、成徳寺との本末関係を規定している。寛永九年(一六三二)時点では大沢円通寺末となっているが、元禄九年(一六九六)には成徳寺末に復している。当地における名越派の有力寺院であった。当寺所蔵の清海曼荼羅と木造聖観音像は共に県重要文化財。
【資料】成覚寺蔵『成覚寺文書』、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)
【執筆者:𠮷水成正】