平重衡が法然に宛てた手紙とそれに対する法然の返信。いずれも漢文。『昭法全』では伝法然書篇に収められる。重衡の書状は、死罪を目前にして自らの罪を悔い、法然に救いの手を求めるものである。それに対して法然は、必ず往生できると信じて念仏を称えることで罪は滅し往生は叶う、命尽きるまで称名を怠ってはいけないと答えている。
【所収】昭法全一一四八~五四
【参照項目】➡平重衡
【執筆者:石田一裕】