井上隆森を中心に編輯し、大正一〇年(一九二一)二月、伝道交話会から発行。「口称と見仏」と改題された忍澂の『別時念仏三昧法諺註』と、その弟子澂運の『別時念仏三昧八誓和解』との合本。ともに別時念仏の実践方軌を説き、前者は別時念仏の法式を一七箇条で説示し、後者は忍澂が『別時念仏三昧八誓』に偈文の形で記した八つの誓いを解説している。さらに改訂増補したものとして、藤堂俊章編『念仏三昧の世界』(善導寺、一九九七)がある。
【執筆者:齋藤蒙光】