じゅうねんじ/十念寺
三重県桑名市伝馬町。仏光山九品院。伊勢教区№一。天平宝字年間(七五七—七六五)行基の草創と伝える。寛元三年(一二四五)浄土宗となる。中興は良忠門下誉阿である。慶長六年(一六〇一)の町割によって現在の場所に移る。桑名義士森陳明の墓がある。また、寛永年間(一六二四—一六四四)に書かれたとされる金地着色祭礼図屛風(県文化財)がある。現在、毎年一一月二三日に七福神まつりを開催している。
【資料】『蓮門精舎旧詞』一四(続浄一八)、『浄土宗寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)
【参考】全日本仏教会寺院名鑑刊行会編『全国寺院名鑑』(史学センター、一九八三)
【執筆者:横井大覚】