信仲
提供: 新纂浄土宗大辞典
しんちゅう/信仲
生没年不明。中国の人。法然の『無量寿経釈』に善導義補助の七師の一人として「三に信仲」(昭法全八六)をあげ、また、『津戸三郎へつかわす御返事(一〇月一八日付)』に「唐土に又信仲と申す物こそこのむねをしるして、専修正業文という文をつくりて、唐土の諸人をすすめたり。その文は、しょうしょう房なんとのもとには候らん」(昭法全五六八)とある。つまり信仲には『専修浄業文』という著書があり、それを法然が見ていて、一二〇〇年頃には関東の浄勝房のもとに現存したと言われている。
【資料】『無量寿経釈』
【参考】大谷旭雄「善導義補助の七師と法然」(『法然浄土教とその周縁』坤、山喜房仏書林、二〇〇七)
【執筆者:金子寛哉】