浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0221A01: | 日夕に(三八三)營々として。(三八四)衣食の獄につな |
Z08_0221A02: | がれ。(三八五)遠近にわし(イは)りをふて。(三八六)名 |
Z08_0221A03: | 利のあなに墮す。(三八七)まして。(三八八)かへりみる |
Z08_0221A04: | 所もなからむ身の。(三八九)おちつかん行すゑは。(三 |
Z08_0221A05: | 九〇)おもひまうけたりや。(三九一)かの古德のこと |
Z08_0221A06: | ばに。(三九二)蕩逸昏迷ニM(シテ)營ム二口腹ヲ一。(三九三)死去リ |
Z08_0221A07: | 死去テ爲ル二灰塵ト一。(三九四)生之生之テ咲テ又哭ス。(三九五) |
Z08_0221A08: | 打レレ東ニ打レテレ西ニ摠テ是由(三九六)といへる。げにみ |
Z08_0221A09: | みいたき(三九七)いさめ(諫)のつゑ(杖)なれども。 |
Z08_0221A10: | (三九八)なをうちおどろかぬ(三九九)心のつれなさは。 |
Z08_0221A11: | (四〇〇)いまこそおもふことなくわらふとも。(四〇一) |
Z08_0221A12: | とざま。かうざま(東西)に(四〇二)うたれん時。(四〇三) |
Z08_0221A13: | いかばかりか悲しからん。(四〇四)羅刹擎テレ刃ヲ(イ叉) |
Z08_0221A14: | 剌ス二心眼ヲ一。(四〇五)皆由テ二心眼ニヽ一墮ス二泥梨ニ一(四〇六)と |
Z08_0221A15: | て。くろがねのひし(鐵叉)は。(四〇七)まづむねと。まな |
Z08_0221A16: | ことをさす。(四〇八)これ。(四〇九)おほくはめに見。心 |
Z08_0221A17: | におもひてのみ。つみをつくりしゆへなり。さもぞ。 |
Z08_0221A18: | (四一〇)身と心とはうとまし(疎)う。この世のみなら |
Z08_0221A19: | ぬ。(四一一)くるしみのうつは(苦器)物なりける。(四一 |
Z08_0221A20: | 二)これを(四一三)後悔なきさきに。(四一四)いか▲さ |
Z08_0221B01: | は(四一五)いとひすてずはあらむ。(四一六) |
Z08_0221B02: | 諺註 |
Z08_0221B03: | 此四字父子相迎は。善導大師の般舟讚にあり。その文。 |
Z08_0221B04: | 下卷に引れたり。彌陀如來と我等と。佛性同して。 |
Z08_0221B05: | 一子のごとく憐み給ふゆへ。本尊を父といひ。衆 |
Z08_0221B06: | 生を子となづく。相迎とは。たがひにたづねあふ |
Z08_0221B07: | 事なり。臨終に來迎あるは。父子相迎なり。舟讚ノ |
Z08_0221B08: | 記ニ曰。父ト者彌陀ナリ。子ト者衆生ナリ。字書ニ云ク。相ハ |
Z08_0221B09: | 共也。相ヒ視ル也。迎ハ逢也。○なを題號の子細は。一 |
Z08_0221B10: | 部の前後をよみ熟して知べし。 |
Z08_0221B11: | ●(一)うち案じていひ出す詞なり。●(二)いきとし |
Z08_0221B12: | いけれるもの。むまる〻に。四の異あり。胎內より直 |
Z08_0221B13: | にうまれ。卵より生れ。濕氣より生れ。目の前に俄に |
Z08_0221B14: | あらはる〻も有り。これを胎。卵。濕。化の四生といふ |
Z08_0221B15: | なり。●(三)四生のたぐひ。その數おほきをいふ。筆 |
Z08_0221B16: | 削記ニ云ク。群ハ衆也。品ハ類也。●(四)みな佛の種ある故。 |
Z08_0221B17: | いやしめられぬもの也。●(五)四生のたぐひなり。● |