浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0220A01: | はん。(二二三)はぢがましき世に。(三二四)ふ(觸)ればふ |
Z08_0220A02: | をぞ。(三二五)あな。(三二六)いたづらとはみる。(三二 |
Z08_0220A03: | 七)あはれ。(三二八)わづかなる(三二九)名利のため |
Z08_0220A04: | に。はかりなく心ぐるしからんよりは。(三三〇)ひたぶ |
Z08_0220A05: | る(一向)に(三三一)た▲世をすてねかし。(三三二)さて |
Z08_0220A06: | ぞ。(三三三)思ふ事もあるまじかンめる。(三三四)つた |
Z08_0220A07: | なからん人のもど(熟)きをば。(三三五)なじか(三三六) |
Z08_0220A08: | すこしもいたみとせむ。そしるも。そしらる〻も。とも |
Z08_0220A09: | につゐにはすて〻ゆく身の。(三三七)かばねのうへに |
Z08_0220A10: | は。(三三八)おとしむる(三三九)きずも。のこらばのこ |
Z08_0220A11: | れ。それをは▲かる心こそ。(三四〇)かへりて後世の |
Z08_0220A12: | はぢとはなるめれば。(三四一)すてぬは。すつるにて |
Z08_0220A13: | ありけるも。あた(惜)ら身ぞかし。(三四二)のちの世も |
Z08_0220A14: | はた。たのもしからんにやはしかん。(三四三)いかに |
Z08_0220A15: | もすて〻こその。ひとことば〻。よくき〻すぐしがた |
Z08_0220A16: | くこそおぼゆれ。(三四四)た▲この。すつといふ文字 |
Z08_0220A17: | が。(三四五)まことのみちの。のりにてはあるを。(三四 |
Z08_0220A18: | 六)人ごとにまなびかねて。(三四七)やすかるべき |
Z08_0220A19: | 世に。(三四八)くるしみあひ(堪肯)たり。(三四九)せんず |
Z08_0220A20: | るところ。(所詮)(三四〇)よろづのわづらひ(累)は。心ひとつ |
Z08_0220B01: | より。おこれるゆへに。(三五一)世をすつといふは。た |
Z08_0220B02: | だこ〻ろをすつるなり。傍三重遁世砂石九下。(三五二)心にだにもめ |
Z08_0220B03: | を見せずして。(三五三)あやにく(文惡)なる(三五四)おも |
Z08_0220B04: | ひをとりたてねば。(三五五)世にもさしたる事なく。名 |
Z08_0220B05: | 利もいたづら物になりぬ。(三五六)かくて。(三五七)の |
Z08_0220B06: | ぞみたえなむのちの身は。いづく(何處)にいかにと。 |
Z08_0220B07: | (三五八)さすらふとも。(三五九)なにのわづらひかあ |
Z08_0220B08: | らん。(三六〇)ひとへに世をもはなれず。又世にも著 |
Z08_0220B09: | せず。(三六一)そのこ〻ろを雲にし。(三六二)その心を |
Z08_0220B10: | 水にせんは。(三六三)中々大隱のあとを。をふにてこ |
Z08_0220B11: | そあらめ。(三六四)た▲し。(三六五)これはかしこから |
Z08_0220B12: | む人の。(三七六)ふるまひ。(進止)(三六七)え(得)つべきわざ |
Z08_0220B13: | (行)なり(三六八)にぶきものは(三六九)さだめてあし |
Z08_0220B14: | かりなむ緣にあは▲。(三七〇)いかにも(三七一)心お |
Z08_0220B15: | さ(攝)めがたき事おほかるべし。屠邊のきざや。(三七 |
Z08_0220B16: | 二)麻中のよもぎ。(三七三)好惡なに〻かよるやとい |
Z08_0220B17: | へば。(三七四)さすが(三七五)世ばなれたらんすまゐ |
Z08_0220B18: | は。(三七六)お(イを)のづから。(三七七)あはれ。(三七八) |
Z08_0220B19: | す〻む(三七九)たよりも(三八〇)あるべきぞかし。そ |
Z08_0220B20: | れなを。とげがたくしては(三八一)たちかへり。(三八二) |