浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0112A01: | らざれば。その解謭劣にして私をのがれず。○論語子 |
Z08_0112A02: | 張ノ篇ニ云ク。夫子焉ソ不ンレ學ハ。而モ亦何ソ常ノ師ト云フカ之有ン。 |
Z08_0112A03: | 已上●(一三)おほかる御門弟の中にも。名ある方をえ |
Z08_0112A04: | らびて。をの〱請問せしとなり。●(一四)これ摠をさ |
Z08_0112A05: | しをき。別をえらぶ詞なり。ひとり聖光上人を崇尙す。 |
Z08_0112A06: | 良に所以あり。扨こそ此鈔の趣は。鎭西流の義なり。● |
Z08_0112A07: | (一五)安居院の法印聖覺は。入道少納言通憲の孫子。 |
Z08_0112A08: | 法印大僧都澄憲の眞弟なり。山門の靜嚴法印を師と |
Z08_0112A09: | して。台敎をまなび。論說二道をかねて。智辯人にすぐ |
Z08_0112A10: | れたり。一山の明匠。四海の導師なりしかども。宿習 |
Z08_0112A11: | のいたりにやありけん。ふかく上人の化導に歸して。 |
Z08_0112A12: | 自行化他稱名を先とし。つゐに文曆二年三月五日に |
Z08_0112A13: | 往生し給へり。黑谷御傳釋書等に詳なり。○第三年忌は。順德院の御 |
Z08_0112A14: | 宇。建保二年正月の事なり。○當伽藍は。眞如堂なり。 |
Z08_0112A15: | 日本紀に。伽藍をてらと點す。僧史略ニ曰。僧伽藍ト者。 |
Z08_0112A16: | 譯M(シテ)爲二衆園ト一。謂ク衆人ノ所レ居スル。在二乎園圃ニ一。生殖之 |
Z08_0112A17: | 所ナリ。佛弟子ハ。則生二-殖スル道芽聖果ヲ一也。故ニ經ノ中。有二 |
Z08_0112A18: | 迦蘭陀竹園。祇樹給孤獨園一。皆是レ西域之寺舍也。已上 |
Z08_0112A19: | ○道俗とは。出家在家の事なり。曇照ノ天台別傳ノ註 |
Z08_0112A20: | 上ニ曰ク。道ハ則慕フレ法ヲ僧尼。俗ハ則受クルレ化ヲ男女ト。已上● |
Z08_0112B01: | (一六)道綽禪師。阿彌陀經に依て。七日念佛して百萬 |
Z08_0112B02: | 遍を得給へり。七は滿數なればなり。百萬遍の稱佛は。 |
Z08_0112B03: | 木槵經にも見ゆ。結願とは。廻向散莚の日なり。○迦 |
Z08_0112B04: | 才ノ淨土論ニ云ク。綽禪師。依テ二小阿彌陀經ノ七日ノ念佛ニ一。 |
Z08_0112B05: | 撿二-得ス百萬遍ヲ一也。是ノ故ニ大集經。藥師經。小阿彌陀經一。 |
Z08_0112B06: | 皆勸二七日ノ念佛ヲ一者。此ノ意明シ矣。已上往生淨土用心ニ云ク。 |
Z08_0112B07: | 百萬遍の事。佛に願にては候はねども。小阿彌陀經に。 |
Z08_0112B08: | 若は一日。若は二日乃至七日。念佛申人。極樂に生ず |
Z08_0112B09: | と〻かれて候へば。七日念佛申べきにて候。その七日 |
Z08_0112B10: | のほどの數は。百萬遍にあたり候よし。人師釋して候 |
Z08_0112B11: | へば。百萬遍は。七日申べきにて候へども。たへ候は |
Z08_0112B12: | ざらん人は。八日九日なんどにも申され候へかし。さ |
Z08_0112B13: | ればとて。百萬遍申さ▲らん人の。むまるまじきにて |
Z08_0112B14: | は候はず。一念十念にもむまれるなり。一念十念にて |
Z08_0112B15: | も。むまれるほどの念佛とおもひ候うれしさに。百萬 |
Z08_0112B16: | 遍の功德を。かさぬるにて候なり。已上●(一七)その說 |
Z08_0112B17: | 法の後の詞に。●(一八)わが大師とは。論語ニ云ク。竊ニ |
Z08_0112B18: | 比ス二我カ老彭ニ一。註ニ云ク。我トハ親クスルレ之ヲ之辭ナリ。已上○照罸 |
Z08_0112B19: | とは。照鑑して罪を罸し給ふべしとなり。○筑紫とは。 |
Z08_0112B20: | 聖光上人の所居の處なり。筑後國にあり。井上山と號 |