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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0112A01: らざれば。その解謭劣にして私をのがれず。○論語子
Z08_0112A02: 。夫子焉。而亦何ト云フカ之有
Z08_0112A03: 已上●(一三)おほかる御門弟の中にも。名ある方をえ
Z08_0112A04: らびて。をの〱請問せしとなり。●(一四)これ摠をさ
Z08_0112A05: しをき。別をえらぶ詞なり。ひとり聖光上人を崇尙す。
Z08_0112A06: 良に所以あり。扨こそ此鈔の趣は。鎭西流の義なり。●
Z08_0112A07: (一五)安居院の法印聖覺は。入道少納言通憲の孫子。
Z08_0112A08: 法印大僧都澄憲の眞弟なり。山門の靜嚴法印を師と
Z08_0112A09: して。台敎をまなび。論說二道をかねて。智辯人にすぐ
Z08_0112A10: れたり。一山の明匠。四海の導師なりしかども。宿習
Z08_0112A11: のいたりにやありけん。ふかく上人の化導に歸して。
Z08_0112A12: 自行化他稱名を先とし。つゐに文曆二年三月五日に
Z08_0112A13: 往生し給へり。黑谷御傳釋書等に詳なり。○第三年忌は。順德院の御
Z08_0112A14: 宇。建保二年正月の事なり。○當伽藍は。眞如堂なり。
Z08_0112A15: 日本紀に。伽藍をてらと點す。僧史略曰。僧伽藍者。
Z08_0112A16: M(シテ)衆園。謂衆人スル。在乎園圃。生殖之
Z08_0112A17: ナリ。佛弟子。則生-殖スル道芽聖果也。故中。有
Z08_0112A18: 迦蘭陀竹園。祇樹給孤獨園。皆是西域之寺舍也。已上
Z08_0112A19: ○道俗とは。出家在家の事なり。曇照天台別傳
Z08_0112A20: 。道則慕僧尼。俗則受クル男女已上
Z08_0112B01: (一六)道綽禪師。阿彌陀經に依て。七日念佛して百萬
Z08_0112B02: 遍を得給へり。七は滿數なればなり。百萬遍の稱佛は。
Z08_0112B03: 木槵經にも見ゆ。結願とは。廻向散莚の日なり。○迦
Z08_0112B04: 淨土論。綽禪師。依小阿彌陀經七日念佛
Z08_0112B05: -得百萬遍也。是大集經。藥師經。小阿彌陀經
Z08_0112B06: 皆勸七日念佛者。此意明矣。已上往生淨土用心
Z08_0112B07: 百萬遍の事。佛に願にては候はねども。小阿彌陀經に。
Z08_0112B08: 若は一日。若は二日乃至七日。念佛申人。極樂に生ず
Z08_0112B09: と〻かれて候へば。七日念佛申べきにて候。その七日
Z08_0112B10: のほどの數は。百萬遍にあたり候よし。人師釋して候
Z08_0112B11: へば。百萬遍は。七日申べきにて候へども。たへ候は
Z08_0112B12: ざらん人は。八日九日なんどにも申され候へかし。さ
Z08_0112B13: ればとて。百萬遍申さ▲らん人の。むまるまじきにて
Z08_0112B14: は候はず。一念十念にもむまれるなり。一念十念にて
Z08_0112B15: も。むまれるほどの念佛とおもひ候うれしさに。百萬
Z08_0112B16: 遍の功德を。かさぬるにて候なり。已上●(一七)その說
Z08_0112B17: 法の後の詞に。●(一八)わが大師とは。論語。竊
Z08_0112B18: 老彭。註。我トハクスル之辭ナリ已上○照罸
Z08_0112B19: とは。照鑑して罪を罸し給ふべしとなり。○筑紫とは。
Z08_0112B20: 聖光上人の所居の處なり。筑後國にあり。井上山と號

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