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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

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巻_頁段行 本文
Z08_0111A01: きかな。今にをいては黑谷の正義。淡薄なること一斛
Z08_0111A02: の水に。一升の酪を解かんに。見る時は酪の色に似た
Z08_0111A03: りとも。食する時は。その味なからんがごとし。○上人
Z08_0111A04: 七箇條垂誡。可-止是非癡人。離
Z08_0111A05: 。非スM(シテ)師說。恣私義。妄リニ諍論。被
Z08_0111A06: 智者スルヿヲ愚人事。右無智大天。此再誕。
Z08_0111A07: 邪義。旣九十六種異道。尤之。
Z08_0111A08: 已上竹窻隨筆。有-負スル參禪。輒云。達磨不
Z08_0111A09: 文字。見性スレハ則休スト。有-負スル念佛。輒云
Z08_0111A10: 止貴クハ。直下有人。何必シモ經典ナラント。此二輩人。有
Z08_0111A11: 而作。且シモ。亦有M(シテ)一レ
Z08_0111A12: 得。而漫之者。大都不M(シテ)敎理。而護-惜スル
Z08_0111A13: 者也。予一生崇-尙念佛。然勤々懇々トM(シテ)。勸
Z08_0111A14: セシム。何。念佛之說。何ルヤ乎。非ンハ
Z08_0111A15: 金口宣。明スルニ簡册。今日衆生。何而知ンヤ
Z08_0111A16: 十萬億刹之外ヿヲ阿彌陀也。其參禪者。藉
Z08_0111A17: 外別傳。不而參スルハ。是邪因也。離
Z08_0111A18: 而悟ルハ。是邪解ナルヿヲ也。饒汝參M(シテ)而得悟ス𪜈。必須
Z08_0111A19: 印證。不ンハ敎合ナラン也。是
Z08_0111A20: 者。必以六經四子權衡。學者。必以三藏十二
Z08_0111B01: 模楷已上●(五)聾俗を歎誑する妄說多端な
Z08_0111B02: れば。あまねくとふらふにしたがひて。いと▲その心
Z08_0111B03: をみだる。まして經釋に齟齬すれば。心行もす〻みが
Z08_0111B04: たかりき。●(六)しかるべき宿緣にやあるらん。今宵
Z08_0111B05: この御堂にまいりあひて。子細に御敎化を承て。極樂
Z08_0111B06: の道にまよはず。安心決定すとなり。○たどるとは。道
Z08_0111B07: をたづねてゆきまよふなり。萬葉ゆふやみは道たと
Z08_0111B08: たとし月まちて。かへれわかせこそのまにも見ん。
Z08_0111B09: ●(七)處によりて心かはるなり。是は皆悉(サナカラ)の字にて
Z08_0111B10: 見るべし。●(八)大聖とは。眞如堂の本尊をさしてい
Z08_0111B11: ふなり。○造立形像福報經。佛者大聖人ナリ。爲
Z08_0111B12: 衆生已上妙經句解。三乘所證。名小聖
Z08_0111B13: 。如來圓極。名大聖已上●(九)老僧の發端
Z08_0111B14: の言に。いにしへの智者たちの申されしはと。ありし
Z08_0111B15: を爰にてたづぬるなり。●(一〇)すでに老僧の說を
Z08_0111B16: 聞て。蒙霧をはらす上は。それにをよばねども。●(一
Z08_0111B17: 一)摩訶止觀。挹。聞已上
Z08_0111B18: 新後釋敎權中納言公雄おなしくはなかれをわくる法の水。
Z08_0111B19: そのみなかみをいかてくま〻し。●(一二)とりわき
Z08_0111B20: 一人に師としつかへ。一義を膠執して聞ところ廣か

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