浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0113A01: | す。一流の源。九州の本寺にして。常紫衣の寺なり。彼ノ |
Z08_0113A02: | 御傳ニ云ク。筑後ノ國。山本ノ鄕ニ建テ二一ノ伽藍ヲ一。號二善導 |
Z08_0113A03: | 寺ト一。後額ス二光明寺一堂塔雙ヘレ甍ヲ。僧徒成ス林ヲ。長日ノ勤行。恆例ノ |
Z08_0113A04: | 大會。繼テレ日ヲ不レ懈ラ。逐テレ年ヲ無レ絕ルヿ。地主要阿。寄二-進M(シテ) |
Z08_0113A05: | 敷地ヲ一。置ケリ二四九ノ本房ヲ一。彼妻作阿。施二-入M(シテ)水田ヲ一。擬ス二 |
Z08_0113A06: | 衆僧ノ粮ニ一。夫婦同M(シテ)レ心ヲ。銘ス二寄進ノ文ヲ於洪鐘ノ腹ニ一焉。已上 |
Z08_0113A07: | 右寺は建久年中の建立にして。建保五年に勅額をた |
Z08_0113A08: | まはると云云。○九州を筑紫といふ事は。かの地の形。 |
Z08_0113A09: | 木兎といふ鳥の。蹲居したるに似れば。木兎島といへ |
Z08_0113A10: | る。まの字を略してつくしといふなり。允恭天皇の時。紫草を貢したるなどい |
Z08_0113A11: | ふ說はあやまりなり。神代卷に筑紫の字あり。釋日本紀に說あり云云。●(一九)光師または辨阿 |
Z08_0113A12: | 上人と申す。筑前國香月庄の人なり。本は天台宗なり |
Z08_0113A13: | しが。法然上人に師としつかへて。ひさしく淨土の敎 |
Z08_0113A14: | をならひ。終に九州にかへりて。相傳の法をひろめ給 |
Z08_0113A15: | ふ。世にこれを鎭西流といひ。筑紫義と稱す。嘉禎四年 |
Z08_0113A16: | 閏二月廿九日に。七十歲にして遷化まし〱き。別に |
Z08_0113A17: | 御傳一册あり。東國高僧傳にも載せられたり。法然上人。 |
Z08_0113A18: | ある時。鎭西へつかはされし御自筆の狀ニ云ク。源空ノ所 |
Z08_0113A19: | 存。皆御邊ニ申シ畢。此ノ外ニ若有二所存一者。以二梵釋四王ヲ一。 |
Z08_0113A20: | 可シレ奉ルレ仰二其證ニ一。已上御判あり。光師ノ御傳ニ云ク。昔有リ二親 |
Z08_0113B01: | 盛法師トイフ者一。然上人弟子。大和ノ前司入道問テ二黑谷上人ニ一曰ク。上人ノ滅 |
Z08_0113B02: | 後ニハ決セン二疑ヲ誰人ニカ一。答テ曰ク。聖光及ヒ金光。精ク知レリ二 |
Z08_0113B03: | 我カ義ヲ一。但シ彼ハ在テ二遠國ニ一。難シレ可キヿ二面謁ス一。聖覺モ亦 |
Z08_0113B04: | 知レリ二我カ意ヲ一。此ハ在二洛中ニ一。易シレ可キヿ二面謁ス一。本出二于決答等ニ一○ |
Z08_0113B05: | やんごとなくとは。人のしなをほむる詞なり。花鳥餘 |
Z08_0113B06: | 情に。やんごとなきとは。きはめて上臈のしなをいふ |
Z08_0113B07: | とあり。無レ止と書くなり。●(二〇)辨阿聖人の御事な |
Z08_0113B08: | り。●(二一)うか▲はましとはうか▲ひたくおもへ |
Z08_0113B09: | るなり。こしたへぬとは。老人は腰か▲まりて。あゆむ |
Z08_0113B10: | にたへぬ事なり。御幸にこした〻ぬまで。か▲まりあ |
Z08_0113B11: | りくとあり。みちゆかぬとは。望の滿足せぬ義なり。あ |
Z08_0113B12: | ゆみの緣にて。みちといふなり。あらましとは。心に期 |
Z08_0113B13: | する事なり。さりともゆくすゑたのむあらましに。つ |
Z08_0113B14: | れなくすぎし身のむかしかなとよめり。やみにきと |
Z08_0113B15: | は。止みぬといふ詞なり。ほいは本意なり。●(二二)九 |
Z08_0113B16: | 州は筑紫九箇國なり。筑後。筑前。肥後。肥前。日向。豐前。豐後。大隅。薩摩。○談話 |
Z08_0113B17: | は面談なり。潘岳カ秋興ノ賦ニ云ク。談話スルヿ不レ過キ二豐夫 |
Z08_0113B18: | 田父之容ニ一。註ニ善カ曰ク。說文ニ曰ク。話ハ會合M(シテ)善ク言フ |
Z08_0113B19: | 也。已上○寶池の月とは。極樂の佛の前の事なり。對句な |
Z08_0113B20: | り。●(二三)聖光上人の御作の。●(二四)安心をしめ |