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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0113A01: す。一流の源。九州の本寺にして。常紫衣の寺なり。彼
Z08_0113A02: 御傳。筑後國。山本伽藍。號善導
Z08_0113A03: 後額光明寺堂塔雙。僧徒成。長日勤行。恆例
Z08_0113A04: 大會。繼。逐ルヿ。地主要阿。寄-進M(シテ)
Z08_0113A05: 敷地。置ケリ四九本房。彼妻作阿。施-入M(シテ)水田。擬
Z08_0113A06: 衆僧。夫婦同M(シテ)。銘寄進於洪鐘焉。已上
Z08_0113A07: 右寺は建久年中の建立にして。建保五年に勅額をた
Z08_0113A08: まはると云云。○九州を筑紫といふ事は。かの地の形。
Z08_0113A09: 木兎(ツク)といふ鳥の。蹲居したるに似れば。木兎島といへ
Z08_0113A10: る。まの字を略してつくしといふなり。允恭天皇の時。紫草を貢したるなどい
Z08_0113A11: ふ說はあやまりなり。神代卷に筑紫の字あり。釋日本紀に說あり云云。●(一九)光師または辨阿
Z08_0113A12: 上人と申す。筑前國香月庄の人なり。本は天台宗なり
Z08_0113A13: しが。法然上人に師としつかへて。ひさしく淨土の敎
Z08_0113A14: をならひ。終に九州にかへりて。相傳の法をひろめ給
Z08_0113A15: ふ。世にこれを鎭西流といひ。筑紫義と稱す。嘉禎四年
Z08_0113A16: 閏二月廿九日に。七十歲にして遷化まし〱き。別に
Z08_0113A17: 御傳一册あり。東國高僧傳にも載せられたり。法然上人。
Z08_0113A18: ある時。鎭西へつかはされし御自筆の狀。源空
Z08_0113A19: 存。皆御邊畢。此若有所存者。以梵釋四王
Z08_0113A20: 其證已上御判あり。光師御傳。昔有
Z08_0113B01: 盛法師トイフ然上人弟子。大和前司入道黑谷上人。上人
Z08_0113B02: ニハセン誰人ニカ。答。聖光及金光。精レリ
Z08_0113B03: 。但遠國。難キヿ面謁。聖覺
Z08_0113B04: レリ。此洛中。易キヿ面謁本出于決答等
Z08_0113B05: やんごとなくとは。人のしなをほむる詞なり。花鳥餘
Z08_0113B06: 情に。やんごとなきとは。きはめて上臈のしなをいふ
Z08_0113B07: とあり。無止と書くなり。●(二〇)辨阿聖人の御事な
Z08_0113B08: り。●(二一)うか▲はましとはうか▲ひたくおもへ
Z08_0113B09: るなり。こしたへぬとは。老人は腰か▲まりて。あゆむ
Z08_0113B10: にたへぬ事なり。御幸にこした〻ぬまで。か▲まりあ
Z08_0113B11: りくとあり。みちゆかぬとは。望の滿足せぬ義なり。あ
Z08_0113B12: ゆみの緣にて。みちといふなり。あらましとは。心に期
Z08_0113B13: する事なり。さりともゆくすゑたのむあらましに。つ
Z08_0113B14: れなくすぎし身のむかしかなとよめり。やみにきと
Z08_0113B15: は。止みぬといふ詞なり。ほいは本意なり。●(二二)九
Z08_0113B16: 州は筑紫九箇國なり。筑後。筑前。肥後。肥前。日向。豐前。豐後。大隅。薩摩。○談話
Z08_0113B17: は面談なり。潘岳秋興。談話スルヿ豐夫
Z08_0113B18: 田父之容。註。說文。話會合M(シテ)
Z08_0113B19: 也。已上○寶池の月とは。極樂の佛の前の事なり。對句な
Z08_0113B20: り。●(二三)聖光上人の御作の。●(二四)安心をしめ

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