浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J20_0249A01: | 山主居間向なり |
J20_0249A02: | 右之外諸役部屋廊下小坐敷茶間類凡廿余間あり但し |
J20_0249A03: | 追追建坪减少なりと云貞嚴上人代建添られしは大黑 |
J20_0249A04: | 堂並常念佛殿詰衆部屋兩役者部屋寮司部屋表役僧部 |
J20_0249A05: | 屋内役者内典謁部屋各二ケ所宛詰衆部屋は凡十餘ケ |
J20_0249A06: | 所有之並に長廊下曲直凡二十五間其外茶番所洒司道具入 |
J20_0249A07: | 納戸類すへて棟數三十も有之 |
J20_0249A08: | 圓光大師堂 中門入右の方二間に二間半塗屋 |
J20_0249A09: | 此中に千部經を納む |
J20_0249A10: | 前に標石有之東都廿五ケ所第 番 |
J20_0249A11: | 熊野社 |
J20_0249A12: | 同所少し前にあり當山鎭守なり拜殿三間に二間幣 |
J20_0249A13: | 殿九尺四方内陣二間半に二間 |
J20_0249A14: | 文庫 本坊より北に在什帳古記を入置しかれども常 |
J20_0249A15: | 用の分は平日其役所所にありし故度度燒失別に |
J20_0249A16: | 孝潤上人代自火故多く燒失す |
J20_0249A17: | 施餓鬼池 本坊東園中にあり |
J20_0249B18: | 貞嚴上人代新に堀せられ此前にて毎日大施餓鬼を |
J20_0249B19: | 修し魚鳥を放ち供物を投す |
J20_0249B20: | 稻荷社 記錄藏の側にあり西向 |
J20_0249B21: | 開山堂 表門入左雄松院の本堂とす七間に五間往古 |
J20_0249B22: | は七間に八間ありて最初靈巖島にての念佛堂なり |
J20_0249B23: | 故に上人の像を本尊と安置し晝夜常念佛修行六時 |
J20_0249B24: | 禮誦あり今は別院となる初開山靈巖島にて此堂落 |
J20_0249B25: | 成の日七日七夜念佛を修し毎日二座の説法ありし |
J20_0249B26: | と云これなり其時誓願せられけるは今より怠轉な |
J20_0249B27: | く此堂にて常念佛すへしもし此念佛退轉せば此寺 |
J20_0249B28: | も隨て退轉すべしと其時當山檀家三萬余宇ありし |
J20_0249B29: | なり明曆大火の節一萬を减ず其のち順眞上人代大 |
J20_0249B30: | 公事初り本坊と地中所化方一同事起り所化方地僧 |
J20_0249B31: | とも數十人追放の時百日の閉門等有之其節檀家新 |
J20_0249B32: | 葬に差合多くは其平生信ずる所の宗に改め又夫を |
J20_0249B33: | 幸に隣寺淨心寺等へ改檀し寺僧學寮の檀も其主追 |
J20_0249B34: | 放ありし故跡に念もなく彼是此時五千程减せりと |