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J2980 深川霊巌寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0249A01: 山主居間向なり
J20_0249A02: 右之外諸役部屋廊下小坐敷茶間類凡廿余間あり但し
J20_0249A03: 追追建坪减少なりと云貞嚴上人代建添られしは大黑
J20_0249A04: 堂並常念佛殿詰衆部屋兩役者部屋寮司部屋表役僧部
J20_0249A05: 屋内役者内典謁部屋各二ケ所宛詰衆部屋は凡十餘ケ
J20_0249A06: 所有之並に長廊下曲直凡二十五間其外茶番所洒司道具入
J20_0249A07: 納戸類すへて棟數三十も有之
J20_0249A08: 圓光大師堂 中門入右の方二間に二間半塗屋
J20_0249A09: 此中に千部經を納む
J20_0249A10: 前に標石有之東都廿五ケ所第 番
J20_0249A11: 熊野社
J20_0249A12: 同所少し前にあり當山鎭守なり拜殿三間に二間幣
J20_0249A13: 殿九尺四方内陣二間半に二間
J20_0249A14: 文庫 本坊より北に在什帳古記を入置しかれども常
J20_0249A15: 用の分は平日其役所所にありし故度度燒失別に
J20_0249A16: 孝潤上人代自火故多く燒失す
J20_0249A17: 施餓鬼池 本坊東園中にあり
J20_0249B18: 貞嚴上人代新に堀せられ此前にて毎日大施餓鬼を
J20_0249B19: 修し魚鳥を放ち供物を投す
J20_0249B20: 稻荷社 記錄藏の側にあり西向
J20_0249B21: 開山堂 表門入左雄松院の本堂とす七間に五間往古
J20_0249B22: は七間に八間ありて最初靈巖島にての念佛堂なり
J20_0249B23: 故に上人の像を本尊と安置し晝夜常念佛修行六時
J20_0249B24: 禮誦あり今は別院となる初開山靈巖島にて此堂落
J20_0249B25: 成の日七日七夜念佛を修し毎日二座の説法ありし
J20_0249B26: と云これなり其時誓願せられけるは今より怠轉な
J20_0249B27: く此堂にて常念佛すへしもし此念佛退轉せば此寺
J20_0249B28: も隨て退轉すべしと其時當山檀家三萬余宇ありし
J20_0249B29: なり明曆大火の節一萬を减ず其のち順眞上人代大
J20_0249B30: 公事初り本坊と地中所化方一同事起り所化方地僧
J20_0249B31: とも數十人追放の時百日の閉門等有之其節檀家新
J20_0249B32: 葬に差合多くは其平生信ずる所の宗に改め又夫を
J20_0249B33: 幸に隣寺淨心寺等へ改檀し寺僧學寮の檀も其主追
J20_0249B34: 放ありし故跡に念もなく彼是此時五千程减せりと

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