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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0388A01: 來『十二門戒』新古の戒統をつぐ圓頓の妙戒他宗と異
J19_0388A02: なり我大師 後白河帝高倉帝後鳥羽帝を始奉り月
J19_0388A03: 卿雲客に授與なし給へりしも此戒の正統を紹承せら
J19_0388A04: れし譽なりいまも圓戒を談する邊には自他共に東漸
J19_0388A05: 西山を系統とすああ大かな當今既六百余年を經歷す
J19_0388A06: れとも戒儀嚴範往昔に革る事なし 神祖大君台德院
J19_0388A07: 殿 大猷院殿もみな是を禀受し猥に緇徒に授與すべ
J19_0388A08: からざるの命令あり此戒傳宗系を證可せるを兩脉相
J19_0388A09: 承といふ毎年十一月廿二日大方丈の佛前にて新受者
J19_0388A10: を引て是を受しむ實に靈鷲山峯の月光を武野檀林の
J19_0388A11: 信露に浮ふといふへきものか御條目第三云碩學衆
J19_0388A12: 於圓戒傳授者調道塲之儀式可令執行淺學之
J19_0388A13: 軰猥不可授與事已上
J19_0388A14: ○布薩
J19_0388A15: 學臘既に二十年に滿解行双備の徒又は寺院住職の始
J19_0388A16: 是を傳ふ毎年十一月廿一日大方丈の密室に法式あり
J19_0388A17: 御條目にも殊更於璽書許可者雖器量之仁不滿
J19_0388B18: 二十年者堅不可令相傳之と以上檀林の中幡隨院
J19_0388B19: の一流のみは宗脉の時許可あり今二十年にして傳ふ
J19_0388B20: る也宗戒兩脉に傳ふる所は頗る化他敎導の許可なれ
J19_0388B21: ともさらに全備ならす布薩の璽書をえてのちは一分
J19_0388B22: の唱導師として法義弘通の師位にのほる例せは台密
J19_0388B23: に三部都法大阿闍梨竪者なと號せることく此時阿號
J19_0388B24: の許可ありされは衍譽大僧正は廿年滿以上の僧は此
J19_0388B25: 傳を禀承すへきの旨を仰らる始掛錫より五重宗脉布
J19_0388B26: 薩の三傳をうけてこそ各各本國に歸省し又府内にあ
J19_0388B27: りても寺院住持の職分をうるといふへけれ然れ共猶
J19_0388B28: 傳燈弘通の法師にはあらす弘通の師位は檀林の能化
J19_0388B29: の高職たり唯これ寺院住務の分證と謂へし若此三脉
J19_0388B30: なき時は淨家の徒とはいふへけれと唱導の仁とは稱
J19_0388B31: すましきなり
J19_0388B32: ○階級座次
J19_0388B33: 世尊説法の時は文殊普賢菩薩に上首とし身子目蓮聲
J19_0388B34: 聞に衆長たり我山は靈鷲に比す三千の僧衆位階の淺

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