浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0387A01: | 來佛祖相承の口授を傳ふ此時毎年八月朔日より百日 |
J19_0387A02: | の前行を精修し朝暮淸水に身躰を淸め佛を禮する事 |
J19_0387A03: | 朝晩各五百禮其中間潔齋淨進にして十一月十七日に |
J19_0387A04: | 至り又一七日の大苦行をなす日日に三千禮三經讀誦 |
J19_0387A05: | 六時禮讃本堂に二座各寮に三座行住憍恣をゆるさす |
J19_0387A06: | 座臥心にまかさしめす往古の傳規今時に倍する事 |
J19_0387A07: | 尚精純今時は極略の事想なり既に百日の前修正七 |
J19_0387A08: | の熟行畢て後本堂密室に於て傳法禀承あり所傳の法 |
J19_0387A09: | 卷五重なるを以て唯五重相傳といふむべなるかな眞 |
J19_0387A10: | 軌世綱其時をえて開遮雲聚乖犯を見す是又初の掛錫 |
J19_0387A11: | より五ケ年今四年をはしめとして漸次の老少世壽によ |
J19_0387A12: | らすみな法壽をかぞふ『梵網經』に先受戒者は前に |
J19_0387A13: | 在て座し後に受るものは次第に座せよ老少國王奴婢 |
J19_0387A14: | を問はざれとあるに凖行せり嗚呼吾宗軌あり法則四 |
J19_0387A15: | 部に及ふ豈淸正ならすや此時譽號を加ふ是五種嘉譽 |
J19_0387A16: | の故なり |
J19_0387A17: | ○兩脉 |
J19_0387B18: | 宗脉とは學たけ行熟し掛錫より八年以後往古は十五年を經前加 |
J19_0387B19: | 行百日を過十一月十七日より入行す一七日を期し精 |
J19_0387B20: | 修潔進畢てのち宗戒の二脉を禀受し一宗の蘊奧を傳 |
J19_0387B21: | 證す是より先つ本國に歸省し剃度の佛前にて説法す |
J19_0387B22: | 夫より東遊西步化他を專とし勸誘己か任とし色袈裟 |
J19_0387B23: | を着し一分の化導師となる夫淨名の無言も文殊の饒 |
J19_0387B24: | 舌に雷聲せられ八萬の菩薩も己心の伏藏を開く此任 |
J19_0387B25: | 傳なき時は優解勝了の月も宗制嚴規の岳雲に隔られ |
J19_0387B26: | 佛法の玄味を他に説敎しかたし玆を以て初て蓮社の |
J19_0387B27: | 佳號を證すといふ我朝蓮社は鎭西辨師の高弟圓心入 |
J19_0387B28: | 唐し『禮讃見聞』上四十七廬山の一傳を傳へ其源を慕ひ自ら白蓮 |
J19_0387B29: | 社と號同門弟の中に敬蓮社と云有次に定惠は佛蓮社と號し了實は盛 |
J19_0387B30: | 蓮社と名く是等を基繩として了譽公に至り發掟長擧 |
J19_0387B31: | となりて一宗の徒兩脉以後の鴻名となれり唯是のみ |
J19_0387B32: | に非す衣を千仭の岡にふるひ足を萬里の流に濯ひ |
J19_0387B33: | 胸中自ら經律の羣籍を含み眼前緇素の利鈍を敎ふる |
J19_0387B34: | の職任たり是を宗の血脉相承と云此時又南岳大師傳 |