浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0350A01: | す中興創弘の時は十三院たり其後寬永九申年台德院 |
J19_0350A02: | 殿登霞ましましける時花洛より聲明師下向しつゐに |
J19_0350A03: | 住山す聲明の所に出す今は卅院みな伽陀佛讃の淸曲を調練し |
J19_0350A04: | 各院稽古の究妙を法務の正役とせり始め十三院の中 |
J19_0350A05: | 元他所に一寺としてありしも中興國師の時に至りて |
J19_0350A06: | 德に伏し化を仰きて合集し來りて子院に列るありし |
J19_0350A07: | かはあれどみな制令おごそかにして黑衣を着し色袈 |
J19_0350A08: | 裟は十三院に限り餘には許し給はす此十三院は往古の風格なりといへとも寺 |
J19_0350A09: | 付にはなくして戒﨟により月行事にすすめるもののみ著するなり 寶曆十一巳年九月廿七日 |
J19_0350A10: | 妙譽大僧正より故ありて中老十七院へ初て色袈裟を |
J19_0350A11: | 免せらるしかれとも衣は猶中興國師の制令に轉異せ |
J19_0350A12: | す淺黄の一色にかぎれり玆に文化十三子年七月朔日 |
J19_0350A13: | 典海大僧正の時にいたり故ありて十三ケ院に香衣を |
J19_0350A14: | 免せられ永式の法服となる此時又中老の中に上座十 |
J19_0350A15: | 院に溫首の許可あり此前は月行事の内五院にかきれり各院の内に院名改 |
J19_0350A16: | れるもありしかど享保四亥年八月八日寺社司より列 |
J19_0350A17: | 名ありし後は改れるはなし由緖建立の前後は其所に |
J19_0350B18: | 至てしるべしいま玆に列するは年月の新古によりて |
J19_0350B19: | 開基の前後にならぶ |
J19_0350B20: | ○廣度院 |
J19_0350B21: | 酉譽上人御當山を開基せられ廣度を以て院名となし |
J19_0350B22: | 給ふその時別に一院を建書閲般舟の別塲とせらる其 |
J19_0350B23: | 遺趾をととめ給はんとして國師別に法嗣圓融をして |
J19_0350B24: | 開創せしめ酉譽上人を以て開祖としたまへり故に本 |
J19_0350B25: | 眞言宗たりし時の本尊不動明王を安置し往時の制範 |
J19_0350B26: | をうしなはさらしめらる三位中將薩摩守殿卒去の後 |
J19_0350B27: | 御當山に葬し性高院殿と號す則ち尊儀の牌を當院に |
J19_0350B28: | 安置し供料を附せらる |
J19_0350B29: | 宿坊 |
J19_0350B30: | 松平安藝守 松平近江守 津輕越中守 |
J19_0350B31: | 津輕甲斐守 久世大和守 溝口伯耆守 |
J19_0350B32: | 永井飛驒守 西尾隱岐守 小出信濃守 |
J19_0350B33: | 朽木土佐守 |
J19_0350B34: | 歷世 |