浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0222A01: | 拜堂 廟堂の前面にあり。梁行二間半、桁行三間 |
J19_0222A02: | 半、檜皮葺なり。應譽僧正の時、寶永七年岩を斫り |
J19_0222A03: | 山を拓きて之を建つ。 |
J19_0222A04: | 蓮華藏 拜堂の南、磴道の中間に在り。方二間、 |
J19_0222A05: | 北面、瓧葺なり。是全國僧俗の納骨堂なり。 |
J19_0222A06: | 一心院 山上の南方にあり。當山の別院なり。天 |
J19_0222A07: | 文十七年稱念上人の創むる所にして、本尊阿彌陀佛 |
J19_0222A08: | 立像は安阿彌の作。元と靑蓮院の護摩堂に安置せし |
J19_0222A09: | を、尊鎭法親王御寄附ありしなり。「一心院」の額は |
J19_0222A10: | 足利義輝公の筆蹟なり。此寺捨世地の本寺にして、 |
J19_0222A11: | 滿譽上人の掟書等あり。 |
J19_0222A12: | 山上より御影堂の東に通する磴道は、元和の末年稱 |
J19_0222A13: | 念社の創設する所にして、其後酒井左衞門尉の修理 |
J19_0222A14: | にかかると云ふ。 |
J19_0222A15: | 泰平亭 御影堂の前面、三門を登りたる所に在り。 |
J19_0222A16: | 梁行五間半、桁行十二間半、北面、瓧葺なり。嘉永 |
J19_0222A17: | 六年の造立にして、茶所なり。 |
J19_0222B18: | 鎭守堂 三門の東南、茶所の南西に在り。内殿は |
J19_0222B19: | 梁行二間、桁行七尺、拜殿は方二間なり。内殿は慶長 |
J19_0222B20: | 十六年の建立にして、八幡、天照、春日、山王、熊 |
J19_0222B21: | 野、愛宕、辨財の七社を勸請す。拜殿は文化十四年 |
J19_0222B22: | 燒失せしを以て、翌年之を再建せり。其南に宮司の |
J19_0222B23: | 住所あり。眞葛菴と號す。 |
J19_0222B24: | 輓近、崖下の池中に觀音の銅像を安す。七十六世行 |
J19_0222B25: | 誡上人の記念佛なり。 |
J19_0222B26: | 表門 高麗門又は新門ともいふ、三門の正西約二 |
J19_0222B27: | 百間の地に在り、小堀町に接す。明二間半、瓧葺也。 |
J19_0222B28: | 是より三門に通する廣路を櫻の馬場と稱す。元と祇 |
J19_0222B29: | 園の社地なりしを、延寶六年幕府に請ひ、門前囊町 |
J19_0222B30: | の寺地と交換して通路とせり。路傍の櫻は本多兵部 |
J19_0222B31: | 少輔の植る所なり。 |
J19_0222B32: | 裏門 南門とも云ふ。三門前より圓山に通する所 |
J19_0222B33: | にあり。明二間、瓧葺也。 |
J19_0222B34: | 黑門 大庫裡の下方下段に接する所に在り。梁行 |