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J2810 華頂誌要 華頂山編 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0222A01: 拜堂 廟堂の前面にあり。梁行二間半、桁行三間
J19_0222A02: 半、檜皮葺なり。應譽僧正の時、寶永七年岩を斫り
J19_0222A03: 山を拓きて之を建つ。
J19_0222A04: 蓮華藏 拜堂の南、磴道の中間に在り。方二間、
J19_0222A05: 北面、瓧葺なり。是全國僧俗の納骨堂なり。
J19_0222A06: 一心院 山上の南方にあり。當山の別院なり。天
J19_0222A07: 文十七年稱念上人の創むる所にして、本尊阿彌陀佛
J19_0222A08: 立像は安阿彌の作。元と靑蓮院の護摩堂に安置せし
J19_0222A09: を、尊鎭法親王御寄附ありしなり。「一心院」の額は
J19_0222A10: 足利義輝公の筆蹟なり。此寺捨世地の本寺にして、
J19_0222A11: 滿譽上人の掟書等あり。
J19_0222A12: 山上より御影堂の東に通する磴道は、元和の末年稱
J19_0222A13: 念社の創設する所にして、其後酒井左衞門尉の修理
J19_0222A14: にかかると云ふ。
J19_0222A15: 泰平亭 御影堂の前面、三門を登りたる所に在り。
J19_0222A16: 梁行五間半、桁行十二間半、北面、瓧葺なり。嘉永
J19_0222A17: 六年の造立にして、茶所なり。
J19_0222B18: 鎭守堂 三門の東南、茶所の南西に在り。内殿は
J19_0222B19: 梁行二間、桁行七尺、拜殿は方二間なり。内殿は慶長
J19_0222B20: 十六年の建立にして、八幡、天照、春日、山王、熊
J19_0222B21: 野、愛宕、辨財の七社を勸請す。拜殿は文化十四年
J19_0222B22: 燒失せしを以て、翌年之を再建せり。其南に宮司の
J19_0222B23: 住所あり。眞葛菴と號す。
J19_0222B24: 輓近、崖下の池中に觀音の銅像を安す。七十六世行
J19_0222B25: 誡上人の記念佛なり。
J19_0222B26: 表門 高麗門又は新門ともいふ、三門の正西約二
J19_0222B27: 百間の地に在り、小堀町に接す。明二間半、瓧葺也。
J19_0222B28: 是より三門に通する廣路を櫻の馬場と稱す。元と祇
J19_0222B29: 園の社地なりしを、延寶六年幕府に請ひ、門前囊町
J19_0222B30: の寺地と交換して通路とせり。路傍の櫻は本多兵部
J19_0222B31: 少輔の植る所なり。
J19_0222B32: 裏門 南門とも云ふ。三門前より圓山に通する所
J19_0222B33: にあり。明二間、瓧葺也。
J19_0222B34: 黑門 大庫裡の下方下段に接する所に在り。梁行

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