浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J17_0680A01: | のみならす双卷經には普濟諸貧苦とも廣濟衆尼難と |
J17_0680A02: | も演説し玉へり是又一往文相をいふときは法華の貧 |
J17_0680A03: | 窮無福の説と同しく功德法貧なりといへとも再往こ |
J17_0680A04: | れをいふ時は如來の威力不可思議なり祈求の利益な |
J17_0680A05: | んそ唐捐ならんや現に常陸國福岡の阿彌陀如來そのがみ |
J17_0680A06: | 高雄のの文覺鎌倉より奉持し來て福岡に安置し奉る坐像三尺餘名譽の本尊將軍代代御朱印ありて本房六供供養たへす貧者の |
J17_0680A07: | 祈求に應して黄金をあたへ玉ひしを報恩のために |
J17_0680A08: | 六供の本房西光寺西光寺ニ六房有リ更ル更ル供養スルカユヘニ六供ノ本房ト云即末庵六房カ本房ノ西光寺如 |
J17_0680A09: | 來ヲ供養スルナリに奉納せるかことし其外古來現證目にふれてこ |
J17_0680A10: | れ多し傳書に記載する所その五三をあけて是をいは |
J17_0680A11: | は晋の王懿字は仲得兄元德とともに母を携て南歸す |
J17_0680A12: | るに路峭嶮にしてすすみかたくことに飢に疲て糧たえ |
J17_0680A13: | たり時に三寶に歸して一心に念佛して救護をこふた |
J17_0680A14: | ちまちに一童子靑牛を引て過る仲德等が飢渴するを |
J17_0680A15: | 見て一飯を惠むに力を得て路にすすむに累日の積雨 |
J17_0680A16: | に河水洋洋として津をゑずまた仰てともに念佛する |
J17_0680A17: | に俄然として一の白狼きたりて其前に至り水に入り |
J17_0680B18: | 深に遇てかへり淺きを見てすすむここにをいて白狼 |
J17_0680B19: | に逐ひて渡るに水漸く膝にいたり忽ち陸を得て南歸 |
J17_0680B20: | すとこれ念ふつによりて行路の難を免かれ生涯母子 |
J17_0680B21: | ともに志誠に念佛せりと念佛感應傳(五十一)未現行又宋の仁宗皇 |
J17_0680B22: | 帝慶曆三年の夏京師大に旱して稼糓を損す六月請し |
J17_0680B23: | て相國寺の佛牙を迎へ禁中にをいて供養し念佛祈禱 |
J17_0680B24: | し玉ふに時に隨て大雨普く洽て萬民悅ひぬる事史書 |
J17_0680B25: | にいちしるし已上元史又元の至正十五年の冬張士誠湖州 |
J17_0680B26: | を犯せし時經山の屬院賊のためにをかされ郷民とと |
J17_0680B27: | もにこれをふせき賊四十餘人をとりこにして官に訴 |
J17_0680B28: | ふその間寺にこめ置し囚僧に逢ふてすくひをこふ僧 |
J17_0680B29: | 大猷がいはくわれ汝等をすくひうる事あたはすもし |
J17_0680B30: | まぬかれんと思はは阿彌陀佛の名を稱して救をこへ |
J17_0680B31: | と告しに賊等多くは信せす中に三人信受して高聲に |
J17_0680B32: | 念佛してすくひをこふ時に官司來りて枷鎻を蒙るに |
J17_0680B33: | 三人にいたりて刑具をかく是によつてかりに繩をか |
J17_0680B34: | けさせ四十餘人を審に吟味ありしに三人の中一人は |