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J2530 称念上人行状記 妙阿 画像

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巻_頁段行 本文
J17_0676A01: 朋友ニハ志ヲツクシ名利ノタメニハ身ヲモカヘリミザレトモ佛法ノタメニハ命ヲスツルモノスクナシ玉葉集ニ勝命法師ノ歌ニカリソメノ浮世バカリノ戀ニダニアフニ命ヲオシミヤハスルト實ニサルコトゾカシサレバ孔聖モ人トシテ信ナクンハタタシト内外ノ二典唯此信ノミナリ或ハ信ハ道源功德ノ母ト説キ又信爲能入トモ宣ヘリ信水スム時ハオノヅカラ應用ノ影ウツラストイフコトナシ天淵遙ナレトモ水月目ニフレテ爾ナリ先蹤コレ多シ後輩何ソ疑ヲナサンヤ己レカ信ノイタラサルヲハチテ佛菩薩ノ利益ヲナミスルコトナカレ特ニ阿彌陀佛ノ本願名號ハ六八ノ中ノ第十二第十八別願所成ノ名義具足名體不離ノ德アレハ口ニ名號ヲ稱スルトキハ彼佛ノ光明念佛ノ行者ヲ照シ攝取シ玉ヒテオノツカラ名躰不離ノ利益イチシルシ狗ニ嚙ルル時虎骨ヲアフリテコレヲ熨時則愈ル若骨ナキ時ハ掌ヲ以テ撫摩テ口ニ虎來虎來ト喚時患亦愈ユ或ハ脚轉筋ヲ患ル時木瓜ノ枝ヲアブリテ是ヲ熨セハ則愈ル或ハ木瓜ナキ時ハ手ヲアフリテ口ニ木瓜木瓜ト喚テ是ヲナヅレハマタ愈ルガ如シ名ノ法ニ即スルノ理例シテ知ルベシ况ヤ萬德所歸ノ寶號ヲヤヨツテ稱名ノタダチ名體不離ノ利益ムナシカラザルコト疑フベカラズ。
J17_0676A02: 捨世遺事並述懷
J17_0676A03: 一心院道塲法令 附捨世軌則祈禱念佛事
J17_0676A04: 一心院道塲法式
J17_0676A05: 一七箇條 通途律令式
J17_0676A06: 一九箇條 宗義安心起行秘頥
J17_0676B07: 一十一箇條 別時念佛道塲式
J17_0676B08: 次法禁二箇 已下凝念和尚定
J17_0676B09: 法服差
J17_0676B10: 入道塲式 委如本書
J17_0676B11: 當山の法式古來よりありしと傳へ侍れと闕漏してさ
J17_0676B12: だかならす然るに寶曆十一年十二月十九日山内花の
J17_0676B13: 御殿へ知恩院宮の御殿を古來花の御殿と稱す參りしに薗民部卿此一軸を攜
J17_0676B14: て云去る元祿年中貴院の衆中と門下諍論の事あり予
J17_0676B15: か老父宮内卿方へ衆中此一軸を懷にして云此軸は開
J17_0676B16: 山稱念上人の法令を稱憶凝念兩和尚記しおかれしを
J17_0676B17: 承應明曆の頃二十一世專阿和尚守西見龍觀稱なとい
J17_0676B18: へる古老の衆中及ひ門下の老輩影幻の稱信同久近唯
J17_0676B19: 稱の九翁西方の等林等相議して再ひ是を淸書せられ
J17_0676B20: しを廿八世廓譽にいたりて時の能筆雲竹をして書寫
J17_0676B21: せしめ一軸とし裱飾等を設て寶藏に納め畢ぬしかる
J17_0676B22: に門末法令に付衆僧乖角の諍論發りて開山以來の法
J17_0676B23: 式を守らんとすれは門葉皆背門葉に凖するときは道

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