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J2530 称念上人行状記 妙阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0652A01: の一行を彌陀如來は本願と成し釋迦如來は彌勒阿難
J17_0652A02: に付屬し十方諸佛は舒舌して證誠し玉へり此故に我
J17_0652A03: 宗は所求を極樂と定て餘土を求めす所歸を彌陀一佛
J17_0652A04: に定て餘佛に歸せす所行は名號に結歸して餘行を修
J17_0652A05: せす專一無雜に修するを一向專念と説給へり晋の廬
J17_0652A06: 山慧遠法師等これ其師なり觀經にも隨他の前には定
J17_0652A07: 散二善の萬行を説たまへとも隨自意のときは但名號
J17_0652A08: の一行を阿難尊者に付屬し給へりされは我は彌陀釋
J17_0652A09: 迦證誠の諸佛等の佛願佛意にしたかひ元祖上人のお
J17_0652A10: しへにしたかひて修する所の行者なれは極樂往生も
J17_0652A11: 南無阿彌陀佛亡者回向も南無阿彌陀佛堂塔供養も南
J17_0652A12: 無阿彌陀佛此外更に餘念なし此念佛は萬德所歸の名
J17_0652A13: 號なれは散華奉請灑水梵唄啓白ももとより此内に籠
J17_0652A14: れり淨土宗の安心を知らさる人はさもおもふらん三
J17_0652A15: 世諸佛依念佛三昧成等正覺なれは念佛の一行に何の
J17_0652A16: 不足ありて灑水誦文等の他宗の方軌をからんやと仰
J17_0652A17: られしかは此事をかへり聞てそしりしものも口を閉
J17_0652B18: 舌をまきて平伏し後悔さんげの後かへりてふかく歸
J17_0652B19: 依しけると也。
J17_0652B20: 又上人極樂寺にいまし給ひしとき天文二十一年同國
J17_0652B21: 乙訓郡塚原村稱念寺ならひに葛野郡御陵村廣見寺を
J17_0652B22: 創草ありて即極樂寺の末寺となしたまへり此二箇村
J17_0652B23: のものとも上人の敎化をあふぎ老少男女こぞりて請
J17_0652B24: しまいらせ二箇寺を建立して上人に奉りけるかくて
J17_0652B25: 上人は極樂寺を辭し御弟子方譽能信和尚へ讓與あり
J17_0652B26: て東山に歸りて靜に念佛修行し玉ひけり。
J17_0652B27:
J17_0652B28:
J17_0652B29:
J17_0652B30:
J17_0652B31:
J17_0652B32:
J17_0652B33:
J17_0652B34: 稱念上人行狀記上卷

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