浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0140A01: | 異國漢朝之先賢先哲。於淨土法門各立義時。其 |
J17_0140A02: | 義蘭菊也。但於其中善導禪師之御義。往生之甘露 |
J17_0140A03: | 也。所謂分別專雜二行選擇正助二行。棄雜取專 |
J17_0140A04: | 兼助志正。吾淨土宗尤爲元意。如此御敎訓常蒙 |
J17_0140A05: | 之於鏡像之義爲淨土宗骨目之事。未蒙其仰。 |
J17_0140A06: | 若爾者且爲專修堅固。且爲謗家對治。蒙其分決 |
J17_0140A07: | 之狀如件。 |
J17_0140A08: | 二。金剛寶戒疑問者。或淨土宗之學者云。付淨土 |
J17_0140A09: | 宗有二戒品。所謂金剛寶戒是也。於諸宗戒品是異 |
J17_0140A10: | 也。各各口傳所傳之也。是吉水上人御房之傳也云 |
J17_0140A11: | 云。小僧辨長救云。吉水上人御房御義全以不然。 |
J17_0140A12: | 淨土宗者。只彌陀本願專修正行也。以此一行爲。 |
J17_0140A13: | 往生正路。全以不兼餘行。何以於此宗令持金 |
J17_0140A14: | 剛寶戒哉云云。以前二ケ條。爲決斷弟子之疑問。 |
J17_0140A15: | 爲對―治諸宗謗難。又爲停―止一家狼藉。又爲印―持 |
J17_0140A16: | 末代專修。上人御房御在世之時。錄子細言上者也。 |
J17_0140A17: | 早住哀愍慈悲之御心。決―斷左右進退之是非。賜 |
J17_0140B18: | 御證判。停―止彼狼藉之僻見欲立此專修之一行。 |
J17_0140B19: | 子細言上如件。 |
J17_0140B20: | 元久三月 日 沙門辨長。誠惶誠恐謹言 |
J17_0140B21: | 就之上人以自筆被勘付云。已上二ケ條。以外 |
J17_0140B22: | 僻事也。源空全以如此事不申候。以釋迦彌陀爲 |
J17_0140B23: | 證。更如然僻事所不申候也云云。上人の常の仰 |
J17_0140B24: | には。山門住侶なを契あるべし。況や辨阿は證眞法 |
J17_0140B25: | 印の門人也。彼法印は源空か甚深の同侶。後世菩提 |
J17_0140B26: | まで契たりし人の弟子にてありしが。源空が弟子と |
J17_0140B27: | なりて。八ケ年受學せる也。と稱美せられける上に。 |
J17_0140B28: | 淨土の法門におゐて。所存をのこさざる條は暗に知 |
J17_0140B29: | られたり。何況すでに誓文を被載畢。往生淨土の業 |
J17_0140B30: | 因におきては。專修の行なるべしと云事仰で信ずべ |
J17_0140B31: | し。聖光上人は。上人敎訓の正義を傳へ。勸化更に |
J17_0140B32: | あやまりなし。化導としふりて後。種種の奇瑞をあ |
J17_0140B33: | らはし。嘉禎四年閏二月二十九日未尅に。年來の所 |
J17_0140B34: | 願によりて。一字三禮の自筆書寫の阿彌陀經を持な |