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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0444A01: したかはずして。今日往生すべき故に。延引しける
J16_0444A02: と悅て。頻に念佛しけれとも。其日もすき次の日も
J16_0444A03: 又くれぬ。唯今臨終すへき心地もなかりけれは。上
J16_0444A04: 人の御文を又取出して。往生の後は思出へきなり。
J16_0444A05: 必極樂に參りあへと。自筆の御文にのせられなが
J16_0444A06: ら。いそき參らんと心をつくし侍に。おそくむかへ
J16_0444A07: させ給ことの心うく侍るよし。連日になげき申ける
J16_0444A08: が。正月十三日の夜の夢に。來十五日午尅に迎へき
J16_0444A09: よし。上人來て告給と見る。さめてこれを語り歡喜
J16_0444A10: の涙を流しけり。件の日になりにしかは。上人より
J16_0444A11: 給たる袈裟をかけ。念珠をもちて。西に向ひ端坐合
J16_0444A12: 掌して。高聲念佛數百遍をとなへ。午の正中に。念
J16_0444A13: 佛と共に息絶えぬ。紫雲空にそびき。異香室にみ
J16_0444A14: つ。荼毘の庭に至るまて。そのにほひなをきえさり
J16_0444A15: けり。腹を切て後水漿を斷て。五十七日氣力つねの
J16_0444A16: ことくして。いたむ所なく。遂に往生をとげにけ
J16_0444A17: る。不思議の事なり。
J16_0444B18: ●仁治三壬寅年ハ四條院ノ即位十年也上人滅後三十年ナリ
J16_0444B19: ●如法念佛ハ別時念佛ヲ云軌則觀念法門ニ出●五
J16_0444B20: 臟ハ心肝腎肺脾六腑ハ小腸膽膀胱大腸胃三焦●大
J16_0444B21: 口トハ淸少納言ガ枕草子ニハ大口ハ長サヨリモ口
J16_0444B22: ノ廣ケレバト云云●大臣殿トハ順德院御宇建保六
J16_0444B23: 年ニ實朝右大臣ニ任ズ●キモハ肝膽ノ字ナリトモ
J16_0444B24: ニキモト訓セリ正クハ膽ヲ云マロキモ何レト云事
J16_0444B25: ヲ未詳靈樞論勇篇ニ黄帝曰願聞勇怯之所由然
J16_0444B26: 少兪曰勇士者目深以堅長衡直揚三焦理橫其心端直
J16_0444B27: 其肝大以堅其膽滿以傍怒則氣盛而胸張肝擧而
J16_0444B28: 膽橫眥裂而目揚毛起面蒼此勇士之由然者也註曰勇
J16_0444B29: 怯之異其由於肝膽者爲多故肝曰將軍之官而
J16_0444B30: 取决於膽又按スルニ鍼灸聚英云心重一十二兩
J16_0444B31: 居肺下膈上中有七孔三毛形如未敷蓮華今心
J16_0444B32: 前ノ程ニマロキモト云ハ是ヲ云歟又或醫云是心包
J16_0444B33: 絡ヲ云ナルベシ●塗香ハ敎誡儀曰設使堂頭把
J16_0444B34: 經手不勞更洗但以香淨即得又蘇悉地經大論

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