浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0235A01: | このたびいかがして生死をはなれ侍るべきとの給 |
| J16_0235A02: | に。上人いかにも御はからひにはすぐべからずと。 |
| J16_0235A03: | 法印申されけるは。先達にましませば。定めて思定 |
| J16_0235A04: | め給つる旨あるらん。しめしたまへとなりとの給へ |
| J16_0235A05: | は。上人自身の爲には。いささか思定めたる旨候。 |
| J16_0235A06: | ただはやく極樂の往生をとげ候へし。と申されけれ |
| J16_0235A07: | ば。法印順次の往生とげがたきゆへに。この尋をい |
| J16_0235A08: | たす。いかがしてこのたびたやすく往生をとぐべき |
| J16_0235A09: | やとの給ふ時。上人答たまはく。成佛はかたしとい |
| J16_0235A10: | へども往生は得やすし。道綽善導の心によれば。佛 |
| J16_0235A11: | の願力を強縁として。亂想の凡夫淨土に往生すと。 |
| J16_0235A12: | ●壽永二年ハ安德天皇即位三年也●座主明雲ハ村上天皇第七皇子具平親王六世後久我大納言顯通卿之息最雲親王相實法印灌頂弟子梶井門主一世也仁安二年二月十五日任天台座主●相模房事實未詳 |
| J16_0235A13: | ●官ニ進ムヲ任トイヒ位ニ昇ヲ叙ト云今ノ文相座 |
| J16_0235A14: | 主記同之上ニ注スカ如シ賞ハ勸賞褒美ノ義也字 |
| J16_0235A15: | 彙賜有功也説文賞之言尚尚其功也釋家官班記 |
| J16_0235B16: | 云勸賞事八幡春日大原野日吉祇園北野熊野新熊野 |
| J16_0235B17: | 以上諸社行幸御幸女院后宮等御參詣寺家賞撿校別當權別當 |
| J16_0235B18: | 三綱等賜之社家賞祠官加階云云時ノ座主ニテオハシ |
| J16_0235B19: | ケレハ僧正明雲ニ勸賞アルヘキヲ推リテ彼ヘ行ハ |
| J16_0235B20: | レケルトソ●松門トハ柴ノ戸ナト云意ナリ謝靈運 |
| J16_0235B21: | カ詩ニ攀崖照石鏡牽葉入松門文選●蓬屋ハワ |
| J16_0235B22: | ラヤアシヤヨモギウナト云意ナリ列子ニ北宮子 |
| J16_0235B23: | 庇其蓬室若廣厦之蔭ト草屋淵明詩茅屋左傳葺屋 |
| J16_0235B24: | 周禮ナト云類ナリ●同シ法流ヲクメルヨシミトハ僧 |
| J16_0235B25: | 都ハ堀川院第二ノ御子梶井宮最雲親王ヲ師主トシ |
| J16_0235B26: | 明雲大僧正ノ入室相實法印灌頂ノ弟子座主記ナリ顯 |
| J16_0235B27: | 敎ハ永辨ト同シク檀那ノ嫡流惠光房大律師澄豪ノ |
| J16_0235B28: | 流ヲ禀承セラル其圖云出天台明匠記 |
| J16_0235B29: | 覺運 遍救 淸朝 澄豪 辨覺 明雲 智海 明禪 永辨 智海 長輝 靜嚴 顯眞 |