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J1430 吉水大師小消息諺解 貞極 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0844A01: ましませは定て命終の時は來迎し給はん釋尊は
J09_0844A02: 善哉我敎に隨て生死を離ると知見し給ひ六方の
J09_0844A03: 諸佛は悅哉我證誠を信して不退の淨土に生と悅
J09_0844A04: 給らんと天に仰き地に臥て悅へし
J09_0844A05: 第七悅三佛加 阿彌陀佛とは禮讃に云はく若我成
J09_0844A06: 乃至不取正覺とあれは衆生をして往生せしめむかた
J09_0844A07: めに佛は正覺を取り佛正覺を成し給ふか故に衆生は
J09_0844A08: 往生する也又彼佛今現在世成佛乃至衆生稱念必得往生
J09_0844A09: とあれは念佛者命終る時は佛聖衆と來り迎へ給はん
J09_0844A10: 十九の本願を成し給へるか故に釋尊は善哉等とは
J09_0844A11: 發遣の釋迦なれは彌陀の妙願を説かんかために世に
J09_0844A12: 出興し給ふ故に般舟讃にも得免娑婆長劫難特蒙
J09_0844A13: 知識釋迦恩種種思量巧方便選得彌陀弘誓門と云
J09_0844A14: ひ又不因釋迦如來力彌陀淨土若爲聞と云ひ又便
J09_0844A15: 釋迦諸佛同勸專念彌陀等云云皆此の謂也六方の諸佛
J09_0844A16: 等とは觀念法門に云はく如彌陀經云六方各有恒
J09_0844A17: 河沙等諸佛皆舒舌遍覆三千世界説誠實言若佛
J09_0844B18: 在世若佛滅後一切造罪凡夫但廻心念阿彌陀佛願
J09_0844B19: 生淨土上盡百年下至七日一日十聲三聲一聲
J09_0844B20: 等命欲終時佛與聖衆自來迎接即得往生如上六
J09_0844B21: 方等佛舒舌定爲凡夫作證罪滅得生若不依此
J09_0844B22: 證得生者六方諸佛舒舌一出口已後終不還入口
J09_0844B23: 自然壞爛之を信せざる者は即ち十方恒沙の諸佛の
J09_0844B24: 舌を破る者也恐るへし信すへしさしも僞り多き人の
J09_0844B25: 辭だにも賴まるる事にてあれはまして佛語は眞實
J09_0844B26: にして虚妄なし縱ひ釋迦一佛の説にても足りぬへし
J09_0844B27: 况や恒沙諸佛同一の眞語をや不退とは大經に云はく
J09_0844B28: 願生彼國即得往生住不退轉不退の位を判
J09_0844B29: すること一凖ならざるも法事讃には一念乘華到佛
J09_0844B30: 會即得不退入三賢と定め給へり天に仰き地に
J09_0844B31: 臥してとは語は周易に出づ其意は廣大なることを云
J09_0844B32:
J09_0844B33: このたび彌陀の本願に逢ふ事を行住坐臥にも報
J09_0844B34: すへしかの佛の恩德を賴てもなを賴へきは乃至

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