浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0834A01: | ○これは三心をのせたる本なりとは一通は第三卷の |
J09_0834A02: | 初に載せたり是れは亦別なり○五十二丁いささかとは小 |
J09_0834A03: | 分の義なり○又念佛得失義とは高野の明遍の作にて |
J09_0834A04: | 假名文也雲竹の筆蹟にて今時板行あり鎭西流義の三 |
J09_0834A05: | 卷卷物の初重の卷物に粗ほ相類せり往きて見るへし |
J09_0834A06: | 板行は念佛往生得失記とあり十六七丁ある書なり |
J09_0834A07: | |
J09_0834A08: | 語燈錄瑞夢事 |
J09_0834A09: | ○嵯峨に貴女おはしきとは此の貴女誰人と云ふ事未 |
J09_0834A10: | 考追て可尋也○五十三丁往生院とは昔妓王祇女並に母 |
J09_0834A11: | の閉及ひ佛御前四人一所に住みける遺跡也翼賛四十 |
J09_0834A12: | 八卷の處寺院部委し然れとも善導堂の事は未見昔 |
J09_0834A13: | は此の堂ありしにや○五十三丁本心房とは誰人未知○五十 |
J09_0834A14: | 四丁三十神とは慈覺大師於楞嚴杉洞如法經御修行時 |
J09_0834A15: | 毎日一神來現守護之自爲三十番神也又令京畿 |
J09_0834A16: | 二百餘神番護此經とも云へり翼賛寺院部五丁如法堂の下覺超の如法堂靈異記等 |
J09_0834A17: | に見へた り其中に北野は七日平野は十六日の番神なり○ |
J09_0834B18: | 正和元年とは九十四代花園院の年號也享保三年戊戍 |
J09_0834B19: | 迄成四百七年也此錄印板元亨元年より十年以前の |
J09_0834B20: | 事也○語錄驗記のことしとは傳聞望西樓の作と但し |
J09_0834B21: | 未拜閲之老師の物語に奧州岩城の菩提院と云ふ |
J09_0834B22: | 寺に袋中和尚の筆にて此の記有り拜見したりと總 |
J09_0834B23: | して語灯錄に付て奇瑞とも有りし事を載たり今の紫 |
J09_0834B24: | 雲石紫雲水と云ふも此の錄より事起れり囙に其の來 |
J09_0834B25: | 由を明さは望西師曾て漢語和語篇集畢りて祖師爲 |
J09_0834B26: | 報恩吉水の御廟へ參詣ましまして此の語灯錄を御 |
J09_0834B27: | 廟前へ捧け奉り此書佛意及ひ祖意に叶ふやと祈願し |
J09_0834B28: | 玉ふ處に忽ちに紫雲おをひたなひき御廟前の岩の |
J09_0834B29: | 間まても皆悉く紫雲なりき其紫雲何れの處より出て |
J09_0834B30: | けると思ひ玉ひて能能是を見玉へは岩の間の水の中 |
J09_0834B31: | より出てたりと依之紫雲石紫雲水と名くるなり今 |
J09_0834B32: | の御廟の下勢至堂の東の方の岩なり此事も語灯錄驗 |
J09_0834B33: | 記に出てたりと即彼の寺は袋中和尚の開基なり○ |
J09_0834B34: | 五十五丁元亨元年とは九十五代後醍醐天皇の年號也享保 |