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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0833A01: らるるなり但し御傳には高聲は大佛をおかみと云ふ
J09_0833A02: 以下は略之○念佛をは金にたとへたるとは觀佛三
J09_0833A03: 昧經に六種の喩ある其の隨一にてあるなり要集下末
J09_0833A04: に引之○異こととは古板の錄に異事とあり源氏薄
J09_0833A05: 雲に此の言はあり抄に異事也と翼賛に出せり私に案ずるに
J09_0833A06: 遁れて料簡せは此の一段は無言に付ての事なれは爰の異ことは異言にもやあらん文の前後を能能熟讀して見るへし○四十四丁
J09_0833A07: たくとはきつうと云ふ意也○四十八丁されはとていたつ
J09_0833A08: らに候ぬべからんとはさやうあれはとて必す無益に
J09_0833A09: は思召し候まじとの意也板本の句讀の切處あしし心
J09_0833A10: を付へし○四十九丁八つの事しるしてとは上來の八箇條
J09_0833A11: を指すなり○これはのちに御たつね等とは次下の二
J09_0833A12: 箇條を指すなり○一食のあいたに三度はかり等と
J09_0833A13: は當錄第四三十八丁にも此の法語出たり此下の料簡御傳
J09_0833A14: 隨聞記第廿三卷の處に具に記せり必す見合すへし○
J09_0833A15: 五十丁又かけて候はん御所作を等とは此の事第五卷二十六丁
J09_0833A16: 百四十五箇條の内にもあり御傳第廿二十九丁にも出て
J09_0833A17: たり○魚鳥に七箇日のいみ等とは此の處第五卷十四丁
J09_0833B18: 十七丁二十三丁の處に委しく註せり彼處を見合すへき也○
J09_0833B19: 五十一丁當時きとしぬばかりは候はぬやまひの等とは病
J09_0833B20: 比丘に五種の食を許す又聽三種淨食玉ふ等の事あ
J09_0833B21: れとも權實の差別にて許不許あり粗ほ翼賛廿三卷終丁
J09_0833B22: に注せり總して酒肉の縁に有權有實大經下卷第五惡の處の講錄委悉に辨
J09_0833B23: 之往見よ酒の權實とは權敎依機且許之如彼祇陁末利
J09_0833B24: 之縁實敎始終不許之又肉の權實とは權敎依機
J09_0833B25: 且許三種淨食三淨食者一不見殺二不聞殺三不
J09_0833B26: 疑殺或言五淨加自死肉及鳥殘肉然楞迦梵網
J09_0833B27: 并皆制之實敎始終不許一切食肉觀念門私鈔上三十三丁別して
J09_0833B28: 出家には廢前の敎とて始は且く許し玉へとも後ち楞
J09_0833B29: 伽涅槃の説には一向不許之克く得經意料簡ある
J09_0833B30: へき事あり翼賛廿三卷十八九丁見合すへし○いのちをおしむは往生の
J09_0833B31: さはりにて候とは元祖も御病には灸治藥種なとにて
J09_0833B32: 御療治有りしなり總して此一段は第六卷四十四五 丁見合
J09_0833B33: すへし

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