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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0786A01: の樣なるあり昔は一寺と見へたり其石塔の圖
J09_0786A02:
J09_0786A03: 石塔表面の中央に日本淨土宗元祖源空上人とし其左
J09_0786A04: 右に各八名二人つつ並へて四段也を何何上人として彫めり此の中
J09_0786A05: の第一は黑田の聖人なるへけとも文字磨滅して見へ
J09_0786A06: ず是故に實名も不知也元祖のは慥に見へたりと石
J09_0786A07: 塔の上寳珠の形にして少し上の方へよせて内を廣し
J09_0786A08: て丸く穴を彫りたり遺骨にても納めたる樣子に見ゆ
J09_0786A09: る也扨此の文を傳文第廿一卷に載す實に宗門肝要の
J09_0786A10: 文也此の書世間に流布して上人の御消息と云へるは
J09_0786A11: 是也傳文廿一卷の隨聞記見合すへし
J09_0786B12: 越中國光明房へつかはす御返事
J09_0786B13: 此狀傳文第廿九卷六丁に載す彼に云成覺房の弟子等越
J09_0786B14: 後國にして一念義を立てけるを上人の弟子光明房心
J09_0786B15: 得ぬことに思ひて彼の所述の法門をしるして上人に
J09_0786B16: うたへ申しけれは其時の御返事也是は上人配國已
J09_0786B17: 後の事にて光明房の申し入れしは承元三年夏の比に
J09_0786B18: て勝尾の草庵に御在し時也就此所上人配所にて書
J09_0786B19: き玉ふ一念義停止の起請文あり御傳並に漢語燈に載
J09_0786B20: 之翼賛に注せり并に隨聞記見合すへし○光明房と
J09_0786B21: は未詳秘傳抄に光明房と云へるあり若し此人歟
J09_0786B22: 翼賛に出せり二十丁ほとほととは殆の字なり殆は近辭と註せ
J09_0786B23: り俗にやかてさうなおつつけさうなと云ふほとの意
J09_0786B24: 也爰の心はさやうの事はちかちか御尋にも及はぬこ
J09_0786B25: ととなり或はやかて問はるるにも及はぬとなり
J09_0786B26:
J09_0786B27: 正如房へつかはす御文
J09_0786B28: 傳文第十九に載之彼には尼聖如房と書けり此の正

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