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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0787A01: 如は何人なるか未得檢但し御文躰を見るに尼なる
J09_0787A02: へき歟此人は深く上人の化導に歸し偏に念佛の行者
J09_0787A03: なりけるか所勞の事ありて臨終も近つきけれは今
J09_0787A04: 一度上人を見たてまつりたきよし申し入れけれは上
J09_0787A05: 人折節別行のほとなりけれは御文にてこまかに仰せ
J09_0787A06: 遣さる其の御文也扨傳文に載するはことの外畧なり
J09_0787A07: 此の錄最も具也翼賛并に隨聞記見合せて辨すへし
J09_0787A08: 二十二丁そののちは心ならすと云ふより同帋のむなし
J09_0787A09: くまかりすき候つるにと云ふ迄を御傳畧之○二十四丁
J09_0787A10: れは觀無量壽經と云ふより廿六帋四行目のふかく信
J09_0787A11: せさせ給ふへく候と云ふ迄御傳畧之○それならぬ
J09_0787A12: 善根とは念佛一遍の外の善根もと云こと也○二十七丁
J09_0787A13: ○たとひおほくのほとけと云より廿九帋の五行目に
J09_0787A14: おはしますへき事にてこそ候へと云迄御傳畧之○
J09_0787A15: 二十九丁もとよりほとけの來迎はと云より卅帋の三行目
J09_0787A16: に心よはくおほしめす事の候ましき也と云ふ御傳畧
J09_0787A17: 之○三十一丁返返もなをなをと云より卅三帋の八行目に
J09_0787B18: わひしくこそ候へと云迄御傳畧之○三十二丁かこちとは
J09_0787B19: をしてたのみをかくる事にてあまへかかる意なり
J09_0787B20: 歸命中本廿四丁相迎下本六丁託の字を書く歸命中末五丁三十三丁ことはりをや
J09_0787B21: 申ひらきとは上件の道理をも言ひつつくるにと云こ
J09_0787B22: となり○よにおほくなく候とは文も長長しくなく候
J09_0787B23: と云こと也○骨なくとは骨抦骨相にてことがらと云
J09_0787B24: こと也命終もちかちかなるおりふしに事長長しき文
J09_0787B25: は不調法の樣にも存すれともと云ふ意也○さすがの
J09_0787B26: びたるとは命のほどのびたるやらんも存せねばと也
J09_0787B27: ○わびしくとは佗の字にて失志の貌そのほどはから
J09_0787B28: ひがたくて志をうしなふ氣味也歸命中本八丁同中末五丁此の外い
J09_0787B29: ふぜさはるけなとの註は翼賛并に隨聞に記せり見合
J09_0787B30: せて辨せよ
J09_0787B31:
J09_0787B32: 禪勝房にしめす御詞
J09_0787B33: 此の僧の事御傳第四十五卷に在り○一度の往生にあ
J09_0787B34: てかひてとは此詞は傳文第廿一卷に在り但し全く

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