浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0766A01: | には亦好きこととも有るへし其れは各別の事也○さ |
J09_0766A02: | れは惠心の僧都のとは要集の中末十六丁の文也○三丁念 |
J09_0766A03: | 佛にとりてもとは元祖大師選擇集や大經の釋に廢立 |
J09_0766A04: | 助正傍正の三義あれとも廢立爲正なれは但た念佛 |
J09_0766A05: | か目出度となり○二向三向に對してとは例如天竺 |
J09_0766A06: | 有三種寺一一向大乘寺此寺無學小乘二一向小 |
J09_0766A07: | 乘寺此寺無學大乘三大小兼行寺此寺兼學大小 |
J09_0766A08: | 其大乘寺文殊爲上座小乘寺賓頭盧爲上座兼行寺 |
J09_0766A09: | 文殊賓頭盧爲上座今亦然若念佛外加餘行即非 |
J09_0766A10: | 一向選擇第四章決疑三之五丁等可見○往生要集にもとは第八念佛證據 |
J09_0766A11: | 門に悉く釋せり下本二十三丁○又傳敎大師等とは此段は |
J09_0766A12: | 料簡あるへきこと也先つ我宗の心は本願の念佛を或 |
J09_0766A13: | は現世の事にてもあれ餘の事に用ゆるは不回向に |
J09_0766A14: | て三心か闕ぐることなれは元祖の箇樣には仰せられ |
J09_0766A15: | ぬ筈也されは此處には二義を以て料簡すへし一には |
J09_0766A16: | 如註元來は此の仰せは無きはつなれとも對機説法 |
J09_0766A17: | なるへし二には念佛申す者は諸佛の護念ある故に橫 |
J09_0766B18: | 病等を免るるなり其の意觀念法門禮讃に委しく釋し |
J09_0766B19: | 玉ふ爾れは往生のために申せはやがて現在に此の德 |
J09_0766B20: | ある故にかく仰せ遣はさるる也往生の願心頻なれ |
J09_0766B21: | は祈らずとも自然に此益に預る也今時病の爲に百萬 |
J09_0766B22: | 遍申すと云ふなる類とは違ふ也若し實に祈のためと |
J09_0766B23: | て申すは不回向にてあしき也されは三心具足せねば |
J09_0766B24: | 護念も自ら有るましけれは只爲往生申さは自然に |
J09_0766B25: | 護念はあるへきこと也其旨第二卷終丁の元祖の仰せ |
J09_0766B26: | に見へたり○七難消滅の法とは如註此の事しかと |
J09_0766B27: | 不知義なり但し最勝講のとき一段一段の間に念佛 |
J09_0766B28: | の入ること有り若し其れ等を云ふこと歟山門の衆中 |
J09_0766B29: | に尋ぬれとも台家に七難消滅の法に直たに念佛申 |
J09_0766B30: | すと云ふこととくとは不知也と案するに元祖の |
J09_0766B31: | 時分には有りしを後には絶へて彼宗にも不傳にや |
J09_0766B32: | 舜昌法印の述懷鈔九丁にも吾山の高祖傳敎大師は法華 |
J09_0766B33: | 長講の段段の終りに殊に南無阿彌陀佛と書かれ七難 |
J09_0766B34: | 消滅の法には專ら念佛三昧を出されたりと有れは古 |