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J1420 和語灯録日講私記 義山・素中 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0766A01: には亦好きこととも有るへし其れは各別の事也○さ
J09_0766A02: れは惠心の僧都のとは要集の中末十六丁の文也○三丁
J09_0766A03: 佛にとりてもとは元祖大師選擇集や大經の釋に廢立
J09_0766A04: 助正傍正の三義あれとも廢立爲正なれは但た念佛
J09_0766A05: か目出度となり○二向三向に對してとは例如天竺
J09_0766A06: 有三種寺一一向大乘寺此寺無學小乘二一向小
J09_0766A07: 乘寺此寺無學大乘三大小兼行寺此寺兼學大小
J09_0766A08: 其大乘寺文殊爲上座小乘寺賓頭盧爲上座兼行寺
J09_0766A09: 文殊賓頭盧爲上座今亦然若念佛外加餘行即非
J09_0766A10: 一向選擇第四章決疑三之五丁等可見○往生要集にもとは第八念佛證據
J09_0766A11: 門に悉く釋せり下本二十三丁○又傳敎大師等とは此段は
J09_0766A12: 料簡あるへきこと也先つ我宗の心は本願の念佛を或
J09_0766A13: は現世の事にてもあれ餘の事に用ゆるは不回向に
J09_0766A14: て三心か闕ぐることなれは元祖の箇樣には仰せられ
J09_0766A15: ぬ筈也されは此處には二義を以て料簡すへし一には
J09_0766A16: 如註元來は此の仰せは無きはつなれとも對機説法
J09_0766A17: なるへし二には念佛申す者は諸佛の護念ある故に橫
J09_0766B18: 病等を免るるなり其の意觀念法門禮讃に委しく釋し
J09_0766B19: 玉ふ爾れは往生のために申せはやがて現在に此の德
J09_0766B20: ある故にかく仰せ遣はさるる也往生の願心頻なれ
J09_0766B21: は祈らずとも自然に此益に預る也今時病の爲に百萬
J09_0766B22: 遍申すと云ふなる類とは違ふ也若し實に祈のためと
J09_0766B23: て申すは不回向にてあしき也されは三心具足せねば
J09_0766B24: 護念も自ら有るましけれは只爲往生申さは自然に
J09_0766B25: 護念はあるへきこと也其旨第二卷終丁の元祖の仰せ
J09_0766B26: に見へたり○七難消滅の法とは如註此の事しかと
J09_0766B27: 不知義なり但し最勝講のとき一段一段の間に念佛
J09_0766B28: の入ること有り若し其れ等を云ふこと歟山門の衆中
J09_0766B29: に尋ぬれとも台家に七難消滅の法に直たに念佛申
J09_0766B30: すと云ふこととくとは不知也と案するに元祖の
J09_0766B31: 時分には有りしを後には絶へて彼宗にも不傳にや
J09_0766B32: 舜昌法印の述懷鈔九丁にも吾山の高祖傳敎大師は法華
J09_0766B33: 長講の段段の終りに殊に南無阿彌陀佛と書かれ七難
J09_0766B34: 消滅の法には專ら念佛三昧を出されたりと有れは古

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