浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0765A01: | 往見以此如彼住蓮安樂死罪當推知而已○非業 |
J09_0765A02: | をはらひ給はん等とは定業たに轉重輕受し玉ふなれ |
J09_0765A03: | はなり爾るに世間の人の病に依つて死すること誰誰 |
J09_0765A04: | も定業とは云へとも多く非業也其の定業まて報命を |
J09_0765A05: | たもつはよくよくの善人なり世間の習にて在俗の人 |
J09_0765A06: | は或は渡世に身心を勞し或は婬酒に耽り或は不簡 |
J09_0765A07: | 麁美多く飽食し或は瞋恚に依つて害命或は溺色 |
J09_0765A08: | 愛共に死する類皆是れ多く非業也故に涅槃經に |
J09_0765A09: | 北三十一之廿四丁南二十之二十五丁説一切衆生一相續中不定業多决定業 |
J09_0765A10: | 少今時對在家人多く定業と云ふは且く俗情をや |
J09_0765A11: | らん爲の巧言なり○六十七丁善導はの給ひたれとは觀念 |
J09_0765A12: | 門十三丁釋阿彌陀經護念增上縁護念經意行亦不令 |
J09_0765A13: | 諸惡鬼神得便亦無橫病橫死橫有厄難一切災障自 |
J09_0765A14: | 然消散すと云ふて除不至心釋し玉へり此れ今の意 |
J09_0765A15: | なり此の例は禮讃三十六丁行者發見佛願所にも有り |
J09_0765A16: | |
J09_0765A17: | 和語燈錄日講私記第二卷終 |
J09_0765B18: | 和語燈錄日講私記第三卷 |
J09_0765B19: | |
J09_0765B20: | 九條殿下の北政所へ進する御返事 |
J09_0765B21: | 月輪の禪閣元祖大師へ御歸依あさからさりしゆへ北 |
J09_0765B22: | 政所も同しく御信伏ありて念佛往生の事を御尋ねあ |
J09_0765B23: | りける御返事也扨此の書は御傳第十九卷に載之文 |
J09_0765B24: | 字の具畧はあれとも文章全く同し翼賛を見合せて辨 |
J09_0765B25: | すへし○北政所とは翼に註す此れ後京極殿の御母 |
J09_0765B26: | 公なり後の京極とよむこと御傳隨聞第十一の處に記す○かしこまりて申あけ候 |
J09_0765B27: | とは殿下の正妻なれはつつしんて書玉ふ也中宮を除 |
J09_0765B28: | きて外に政所より高貴なるは無ければ也○さてはと |
J09_0765B29: | は上人始て此の事を聞き玉ふ故に○まことに往生の |
J09_0765B30: | 行にはとは壽觀兩經に萬行か説きて有れともと云 |
J09_0765B31: | ふ意也○二丁往生のみちにはとは餘の事には其れ其れ |
J09_0765B32: | に勝るる行有るへけれとも往生の一道にはと云ふこ |
J09_0765B33: | と也是故に一枚起請にも唯往生極樂のためにはと |
J09_0765B34: | 有り或は鎭護國家のため或は現世證得のためなと |